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上方斜め四十五度

軒下の乾物になっても…

の覚悟を持てば、

怖いものは何も無い

際どく最低限の場所に己を

シフトしたら、光が見える

怖じ気づかないことだ

自分を最下層に置きたまえ

ほら、君の得意技

上方斜め45度に何が見える?


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さりげなく

悲しみの中に希望を見出だそう

明るい笑顔と笑い声こそが

あなたへの何よりの供養だろう

生前のあなたの専売特許だから

それにしても…

あなたの我慢強さにも程がある

自分独りだけのことなら

僕でもできるさ…

自分以外のひとのためのそれは

真似られない

自らのモットーを改めて言い聞

かせるよ

さりげなく

そう、何事もさりげなく




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懺悔

能動的になりなさい

たまには自ら動きなさい

己の言葉を発しなさい

陰で思ってる・・・見つめてる・・・だけでは

届きませんよ

あの人の心に

あの世を信じているんだから

今からでも遅くない

謝りましょう

ゴメンナサイ

懺悔しましょう

全ては僕が悪かった

僕の踏ん切りの無さの結末でした

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心の脚立


ひとの心を見つめ続ける・・・

好きな誰かを想い続ける・・・

そんな歌詞を口ずさむ

時が何もかも流し去らないように

心の中の灯が消えませんように

常に、掻き立てて・・・掻き立てて・・・

その一点を見据える心の脚立を固めよう

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あなた

あなたには負けた …

そして泣けた…

あなたは強い

破格的に強いひとだ

男の僕が真似出来ない

ひとのせいにしない生き方が眩しい

夫に逃げられても

昼夜を問わず働いて働いて

自分の命を削って生きて

二人の子供を、立派に育て上げて…

これからと言うときに逝ってしまうなんて…

僕は何処を見て生きて来たんだろう?

僕は誰を見て生きて来たんだろう?

爪の先ほどでも見習わなくてはいけないね



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ノクターン

誰となく

関わる女性にいつも母を重ね見て

その想いが微妙なニュアンスで伝わって

不思議な関係は出来上がってきたのです

それは恋愛とは呼べず

また友情とも言えず

ひとくくりにできない心の渦巻きだったのです

その母性愛的ぬくもりのなかで

目を閉じ雲にでも乗ったような感覚に溺れていたから

相手はそのもどかしさに戸惑ったのでした

その微妙な時間の受け止め方の違いが

なんとも悲しく切ないノクターンとなったのです

大人の風体のなかの奇妙な幼児性

その無意識の産物を見透かし包み込むひとはいない



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夏休み

夏休み

長〜い四十日間だった

ラジオ体操 絵日記 蝉しぐれ

冷えた西瓜やトマト かき氷

盆踊り 糊のきいた浴衣 慣れない下駄

線香花火と大花火の対比

ランプの下での怪談

唯一つ 足りないものがある

それは 母の存在

抱かれて歩けば・・・

手を繋いで歩けば・・・

どんなに楽しい夏休みだったことだろう




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肌を焼くような

強い陽射しを浴びながら

君は帽子も被らず

とぼとぼと歩き去ってしまった

さっき見た君の瞳の輝きは幻だったのか

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あの橋の袂で

心は飛ぶ

ドローンの如くに

大空を飛翔する

君と約束したあの場所は

もう名残さえも消えてしまったのだろうか

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余命宣告

『臨終のことを先に習ひて 後に他事を学ぶべし』と教えられているんだけど、

それがどこか他人事で、ちっとも実感として思い巡らせていないような気がする。

もっと切実に考えられないものかと・・・。現代では、ひと昔前とは違って、

意外とアッサリと余命宣告をしたりする。「長くて三カ月でしょうか・・・」

みたいに。年齢によって受け止め方は様々だろう。もういつ死んでもおかしくない

年齢で聞くのと、働き盛りで聞くのと、幼い子供のことで聞くのと・・・。


「死」を大前提にして考えると、世の中の諸々が雑事と思えてくる。

くだらないとまでは言わないが、どうでもいい的な考えが巡る。

なにをこんなことにあくせくしていたんだろう・・・と。


それにしても、順序だててするべきことは山ほどある。

優先順位の問題か。

ゴミではないが、「残す」「捨てる」の二者択一を迫られる。


さて、・・・・・・・・・・

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