誰となく
関わる女性にいつも母を重ね見て
その想いが微妙なニュアンスで伝わって
不思議な関係は出来上がってきたのです
それは恋愛とは呼べず
また友情とも言えず
ひとくくりにできない心の渦巻きだったのです
その母性愛的ぬくもりのなかで
目を閉じ雲にでも乗ったような感覚に溺れていたから
相手はそのもどかしさに戸惑ったのでした
その微妙な時間の受け止め方の違いが
なんとも悲しく切ないノクターンとなったのです
大人の風体のなかの奇妙な幼児性
その無意識の産物を見透かし包み込むひとはいない
Trackback URL : https://watanabe.xtr.jp/sb.cgi/2679
コメント