他人に厳しく、己に甘い・・・のが世の中の大半であるが
僕的に言わせてもらえば・・・
他人に厳しく、己にはそれに倍して厳しく!
困ったことに、他人様のことは見たくなくても見えるものである
それに反比例して、自分のことはトンと見えてこない
なんとも皮肉なこの「甘えの構造」
言葉の無力を感じる
言い方を替えれば・・・
言葉にしてしまうと真意が伝わらない気がする
では、どうすればいいのか?
黙って相手の瞳を見つめる
そっと後ろ姿に心の手を差し伸べる
その眼差しに心の言葉を感じ取ってもらえるだろうか?
「大変だね・・・辛いよね・・・頑張れよ・・・」
「いつも傍に僕がいるよ・・・」
よく、「自業自得」という言葉を耳にするが
たしかにそうなのかもしれない
だからと言って、突き放し傍観することは
僕にはできない
心的に「寄り添う」
それくらいしか、今の僕にはできない
人間の「老い」や「痴呆」という現実が
家族を、親族を、息子や娘を、その嫁や孫たちさえも
黒い渦の中に巻き込んでしまう
見たくもないものは、見なくていい
知りたくもないものは、知らなくていい
氾濫する情報の取捨選択
決定するのは自分自身
それを見たからって、何になる
それを知ったからって、何になる
時には、無人島で暮らすが良い
捨てる未練が 荒野の果てに
赤く染まって 消えてゆく
あの娘の幸せ 邪魔せずに
夢で泣け泣け 夢で泣け
にぎる拳に 涙が落ちて
茜空さえ 胸を焼く
あの娘を恨んで 何になろ
夢で泣け泣け 夢で泣け
同じ<人を導く>のに
<浄土参拝>に比重を置くか
<堕獄>に比重を置くか
その受け止め方は微妙に変わる
片方のみでは、まさしく片手落ちであり
要は、比重のかけ具合であると思う
僕的には・・・
浄土(6)地獄(4)である
悲しみは 多いほど
人を成長させ
優しさを育む
順風満帆の人は
どこか高慢で冷たい
本人の自覚しない部分で・・・
分かる人には
それが痛いほど分かる
正邪の闘いは、この肉体の中でも繰り広げられている
善玉と悪玉が壮絶な闘いをしている
一週間戦争、二週間戦争は
国家間で言えば、一年、二年の戦いか
前にも言ったが、僕は人間の自然治癒能力を信じている
熱は、その戦いの炎なんだ
解熱剤や注射は、安易な停戦協定に過ぎない
火種は消えることなく燻り続けるのだ
鼻汁や痰は、いわば(死体)だ
称えられるべき功績と言ってよい
ミクロの世界の十字軍が闘い続けている
そう、頼りない事極まりないけど
僕と言う主人のために
同じシーンの夢を見る
しかも明らかに続編だ、第二話、第三話みたいに
これには、次の世を見せられているとしか思えない
勿論のことだが・・・
登場人物は、まさにオールキャストだ
それぞれに接点のない者同士が同じ場所に登場する
それでこそ夢・・・なのだろうけど
僕の中のどこかで、それらすべてを肯定してしまう
そうか・・・「あの世で逢おう!」はあり得るんだな
不思議なくらい、ゆったりとしたリズムを感じる
やっと見つけた<この空間>みたいな・・・
ただ、気がかりもある
逢いたい人たちが、本当に遭いたい人たちがまだ登場していないんだ
最終回のおたのしみ!・・・か?