この世の中、「紙一重」の話は少なくない。
一歩間違えば、犯罪行為にもなってしまう。
僕の周りにも、そうした輩は存在する。残念ながら・・・。
立場を利用したものであったり、
片想いやファン意識の暴走であったり、
ニュースで殺人まで至ってしまったケースを見れば、他人事ではない。
踏み止まる勇気(勇気と言えるかどうか?)
己を客観視する眼。
青春時代を振り返れば・・・一歩手前を経験した記憶が蘇る。
もちろん受け身の立場としてだが・・・。
演技でもなく策略でもなく、鈍感くらいがちょうどイイ。
大人びた、背伸びした若者は、ある意味羨望の対象者ではあったが
裏を返せば、危険人物であったわけだ。
僕は当時言われたものだ・・・
「そんなことも知らないのかよ」「みんな経験済みだぜ」
言い訳がましく聞こえるかも知れないが・・・
おぼこいくらいがちょうどいい。
みんなの「当たり前」が僕には新鮮だった。
その分野で言えば。「母なき子」の宿命だろうか?
すべては、姉的存在の異性の教育、伝授の賜物だ。
誇るべし!未発達少年、未熟青年、こども大人。
少年の心を残した老人
それでいいじゃないか!
必要以上に老け込んだ人たちよりも・・・。

僕は闘っている
闘い続けている
相手は、僕が闘いの対象者とは思ってもいないはずだ
僕の後ろには
少なからざる人たちがいる
・・・と信じている
だから慎重に、冷静に、綿密に
そのチャンスを伺う
必殺仕事人の心理を連想する
全くの悪人なら
仕事は簡単だ
即決作業になるはずだ
しかし・・・
善人の仮面を被った対象者は慎重を極める
ましてそれが一団体とはいえ、その長ともなれば・・・
永い闘いだ
心理戦とも言える
葛藤と言えるほどの複雑さではないが
周りへの影響度が強すぎる
結果・・・「島流し」的判決が下されるかもしれない
その覚悟ありや?
君は闘っているか?
あなたは挑んでいるか?
総意の代表者と自惚れて行ってやろうじゃないか
そんな心の葛藤が
夢の中でシュミレーションとして現出する
目覚めの寝汗は何を意味する?
これが現実世界となれば
汗は血となるのだろうか
精神の血は何と呼ぶのだろう?
目覚めの朝
極度の疲労感の中で呆然とした独りの男がいる

一日の終わりに
この部屋への来訪者をチェックするとき
あなたの痕跡を確認する
それに勝る歓びはない
極論すれば
"あなたひとり”でいい
これは、時代時代の
僕の習性だ
もちろん、十人、二十人も嬉しくありがたい
しかし、それにも増して
あなたひとりの来訪が
最高の歓びとなる
そして・・・ひそかに呟く
おやすみなさい
