遠くにいても いちばん近い存在でいよう 横に居たって 冷たく遠い存在の人だっているんだから あの時の君がそうだったから せめて今度は僕に 君の真似事くらいさせておくれよ
放送部部室 オン・エアー前の緊張感が好きだった 原稿の3〜4行先を読む習性が 不安を払い落ち着きを生んだ 4時限目が終わり みんなが昼食を食べ始めるころ 技術部のQサインが出る 「みなさん、こんにちは・・・」 自分の声とは違うような 独特の反響音が心地よかった 声の主が僕である事を 知っている生徒はそう多くはいなかった それがまた妙な高揚感を生み出した 自分にしかないであろう 微妙な<間>に酔う自分がいた
笑った 笑った きみが笑った 笑わせた 笑わせた 僕が笑わせた 自然な笑顔に つなげるために 似合わぬ手法を試みた ホップ ステップ 次こそはジャンピングスマイル
学生マンションの一室 浴室の改修を行いました。
歩いて登校する僕の横を さぁ〜っと自転車が通り抜けた すぐに君だと分ったけれど スチュワーデスを夢見る 普段の君とは想像もつかない ガニ股に近い必死のこぎ方だった あれが底知れないスタミナの源か バスケ部キャプテンの根性を見たようだった 僕の足も引っ張られるように速くなった 教室での君は 何も無かったかのように おしとやかに予習をしていた 「起立! 礼!」 なぜか僕の声は いつもより勇ましかった
無意識 は 自ら語る 無意識 は 独りで語る 誰も聞いてはいない 無意識 は 実に雄弁だ (フランス映画・「 ? 」) 催眠療法はこの世界を炙り出す
みんな 心を残して去って行く 振り向かないけど 心はずっとこっちを見てる 大丈夫さ 僕がOKサインを出しても 親指を立てて突き出しても みんな みんな 僕を見ている 見守ってくれている
姉同然の存在だった君が 結婚して 産後に亡くなったと聞いて 僕は言葉が無かった 母親代わりの存在だった君が 結婚して 御主人が交通事故で亡くなったと聞いて 僕は言葉が無かった 運命とはどういうものなのか 違う道を選ぶことができたなら 君は生きたか 君は幸せを掴んだか みんな みんな 幼稚過ぎた僕のせいだ
意地っ張りな君の悲しみは すぐわかる 隠そうとすればするほど すぐわかる それだけ君は 正直者なんだよね
なんでやねん 孫が連発する なんでやねん 幼稚園での流行りコトバか なんでやねん じいちゃんが聞きたいよ なんでやねん
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