優柔不断のダメ男の僕でも
意外なほどの決断、決行もあったのです。
ギリギリまでは動かない、いや動けなかったが正しいか。
尻に火が付かないと動かないということかも知れない。
それでも結果、僕は動いた、決断した、決行した。
当然ながら、跳ね返りは激しいものがある。
それは覚悟の上。
それを快感とまでは言わないが、受けて立つ自分が居る。
これまた逆を言えば・・・
他人は、自分が思うほどこっちのことなんか思ってはいないのだ。
自惚れは大きな落とし穴が待っている。
詐欺師たちの大海原で、仰向けに浮かんで脱力する。
その一見無防備と思える裸身にクラゲたちの針は刺さらない。
 

若い頃もそうだった。
気持は毎日でも逢いたいのに、現実は逢えない。
歌の文句じゃないけれど・・・
その逢えない時間が、愛を育てる。
♪目を瞑れば 君がいる・・・
現代に置き換えてみれば、
毎日、毎時の交信よりも
間を空けた方が、言葉に重みが、深さが生まれる。
人の本質は顔に現れる・・・これは誤魔化しようがない。
人の本性は声に現れる・・・これも隠しようがない。
意識して磨いてきたわけでもないけれど
眼力、洞察力、読唇述はインスタントではできない。
そのまた逆を思えば・・・
繕う自分は何の意味も持たない。
居直りとは違う・・・素顔の、素心の僕が居る。
