大きな背伸びはしないでおこう
成長のための適度なプレッシャー
足踏みは後退の始まり
せめて
前進のための充電と考えたい
遙か先は見えないな
ちょっと先だってぼやけて見える
足元を見よう
躓かぬように転ばぬように
時に目線を上げて
方角だけは確かめよう
僕は幾人の変化人に助けられてきたことだろう
感謝の念を忘れずに
報恩の想いを形に
抱くだけではだめなんだ
小さくても形あるものに
まだ僕は成人前だったかな?
広島にいたころ、夜逃げを手伝ったことがある。
とても勝ち気な奥さんと、気弱そうだが男前の旦那、そして小学生の男の子。
「晩御飯でも食べていく?」と言われたが、いつもと雰囲気が違う。
それにご飯と言われたがそれらしきものはなく、インスタントラーメンだった。
訝しがる僕に奥さんが切り出した。
「実はね・・・」
詳しい内容は言われなかったが、その夜のうちに家を出ると言われた。
そして「できれば手伝ってほしい」と。
僕はトラックに梱包なしの、家財道具を積めるだけ積んで、運転をした。
小一時間くらい離れた場所だっただろうか・・・。
その夜、電気コタツに足を突っ込んで、四人で寝た記憶がある。
あの家族はどうしているのだろうか?
気丈な奥さんの目に光るものがあったのを、今でも覚えている。