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青い春

♪僕を忘れた頃に
 君を忘れられない
 その僕の手紙がつく
 くもりガラスの窓をたたいて
 君の時計を止めてみたい
 あゝ僕の時計はあの時のまま
 風に吹き上げられたほこりの中
 二人の声も消えてしまった
 あゝあれは春だったね

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遠い昔に郵便ポストの前で

出そうか出すまいか迷っている自分が見える

そんな頃もありました

あんな時間は、今の時代には体験できそうもない

ポストの前の自分と、ケータイを見つめる自分と…

比較不能の状況が、時代の移り変わりを浮き彫りにする

友はいとも容易く去って行き

何事も無かったかのような空白を残す

ちょっと自虐的に言ってみようか!

あゝあれは青い春だったね



 

posted by わたなべあきお | - | -

没入

不気味なほどの静寂が続いている。

ケータイは一度たりとも鳴ることはない。

まるでマナーモードにでもしているかのように。

世の中は動いているのだろうか?

生産のざわめきは、僕の耳には届かないのだろうか?

それほどに僕の周りは静まり返っている。

まるで時が止まってしまったかのように。

亡き父を思いかえってみると、父もまたこの年齢の頃、

似たような時を送っていたのだろうか?

そして広告紙の裏やそこらにある紙切れに、自分の頭の中の

妄想や思いつきを文字化することで、気をまぎらわしていたのだろうか?

ごくたまに立ち寄った(帰宅したとは書いたことがない)時の

変わらない風景だった。

父もああして自分だけの世界へ没入する習性を持っていたのだった。

posted by わたなべあきお | - | -

死後

ごく若いころから、私は家族が嫌いだった。

運命共同体が嫌いだった。自分の人生に共同体の象徴である家族が

絡みついてくることが我慢できなかった。

              【小池真理子「沈黙のひと」】

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青年は荒野をめざせ。

共同体や絆に人気のない時代だった。

しがらみからの脱出がかっこよく、

家族はカッコ悪かった。

自分で選んだ友人や恋人の方が大切だった。


          【持田叙子.解説者】


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本の中身や解説者の言葉が、我が身のことのように甦る。

ことの内容の違いこそあれ、心の揺れ動きは全てと言っていいくらい

酷似していた。そういう時代性と言ってしまえばそれまでのことだが…。

作中の父は、僕の父を連想させる。死別や離婚の違いこそあれ、

それらが因で引き起こされた【流転】は【事実は小説より奇なり】だ。

息子と娘の違いはあっても、子どもとしての立場と感慨は酷似している。

超えて行けそこを!超えてそれを!

「今はまだ人生を語らず」とは言っておられない。

もう自分自身が、それを語られる年齢になってしまった。

石原慎太郎てはないが、「自分と妻の死後、表に出してくれ」という

事柄が少なからずあった人生である。そしてまた、それらの事は、

直接表現ではなく、簿かしたり抽象化したりして表現するしかなかった。

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必然

人生はそう簡単には括れない。  

すべて、人が通りすぎてきたことは必然だったと考えるしかない。

私自身が通りすぎてきた過去が、どうあがいても避けることのできない

必然のからくりの中にあったのと同じように。

   
         【小池真理子「沈黙のひと」】


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タイムスリップして、過去のあの一瞬に帰れたとしても

それから先すべてを変更することはできないはずだ。

何事も起こるべくして起こった必然事だったのだ。

変えられるとしたら、これから先の未来だ。

逆転サヨナラ満塁ホームランなんて夢見ないで

僕はデッドボールを選択する自分が見える。

鮮やかな身のこなしで、投手も捕手も、そして

アンパイヤまでも騙して…

posted by わたなべあきお | - | -

さらば青春

♪僕は呼びかけはしない 
 遠く過ぎ去るものに
 僕は呼びかけはしない 
 かたわらを行くものさえ
 見るがいい黒い水が 
 抱き込むように流れてく 
 少女よ泣くのはお止め
 風も木も川も土も
 みんなみんな
 たわむれの口笛を吹く


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十七歳の春
手作りの詩集の中で呟いた

父よさらば
可哀想な継母よさらば
兄よ姉よ
そして幼い義弟よさらば
僕は亡き母の懐に帰ります
一筋の流れ星になって
飛んでゆけ
辿り着けるか
この果てしなき旅路

なんとも稚拙な殴り書き
叔父をして
「おまえは世捨て人か」
と言わしめた彷徨の青春時代の序曲
あの絶望と一筋の閃光があったればこそ
今の自分がいる

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自慰

今で言えば、ツイッターのようなものかもしれなかった。文字通りの

最晩年の父のつぶやき。誰にも明かすつもりもない胸の内を、日夜日毎、

綴っただけの自慰のようなしろもの。死にかけた老人のロマンティシズム、

センティメンタリズム、愚痴、後悔、不安、諦めがこれでもかと詰め込まれた

ただの日記、がらくたのような散文……。

      
        【小池真理子.「沈黙のひと」】


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自分の事を言い当てられたかのような一文だ。

確かにそうなんだ。あんたの言う通りさ。

そしまた、これは亡き父への一文でもあるわけだ。

親子揃って同じことをやっている…性懲りもなく…

まさしくこれが遺伝というものなのか…

posted by わたなべあきお | - | -

友達

困った時、助けてくれたり
自分のことのように心配して
相談に乗ってくれる
そんな友人が欲しい?
馬鹿野郎!
友達が欲しかったら
困った時助けてやり
相談に乗り
心配してやることだ
そして相手に何も期待しない事
それが友人をつくる秘訣だ
優しくしてほしい
話を聴いてほしい
分かってほしい
愛してほしい
ほしい。。。

まずは【自分から】てすね♪
相手に与えて与えて与えて
何もしない

「友情というのは
こっちから向こうへ一方的に
与えるもので
向こうから得られる何かではない
友情とは自分の相手に対する気持ちだ」


         【北野 武】

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流言

「よく覚えておくのよ。誰かを悲しませる嫌な話や噂話があったら

あなたの胸で皆止めるの。この先ずっとそうしなさい」


 【流言は智者に止まる】  (荀子)


             【伊集院 静】


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「ねぇねぇ知ってる?ここだけの話だけど…

あのひとね、◯◯◯なんだって、、、」

これに近い話がSNS上では溢れかえっている。

さも事実であるかのように。怖い世の中である。

自分で止めおく存在でありたい。

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さりげなく

   感性の共鳴

   心と心のふれあい

   目と目の語らい

   夢の中での逢瀬

   それらが現実化された瞬間の驚きと戸惑い

   それでも僕は

   さりげなく さりげなく

   

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再会

何度も読んでみると

身体の奥に、詩の一節が

染み込むように入る時がある。

それは友人との再会に似て、人も書も

接する側の成長によって見え方、読み方が

違うからかも知れない。


         【伊集院 静】

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映画もそうだな。

前に観た時とは違う感動を覚える時がある。

こんなストーリーだったっけ?

こんな結末だったっけ?

僕の習性で…名脇役に惚れ直す。

posted by わたなべあきお | - | -

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