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犬の遠吠え

十二、三才から、二十一、二才までは、何でもかんでもへっちゃらの時代ですよ。

同じ歳をとるなら、思いっきり、羽目を外してみたい。

今からでも遅くはない。

そう言い聞かせる昨今。

時代が求めるスケールに反発する自分がいる。

型にはめられた偶像に吐き気がする。

俺はおまえのようにはならないぞ!

【おまえ】とは誰だ!?

対象人物は歴然としているが、具体的作戦に戸惑いを覚える。

【ぬかに釘】

【暖簾に腕押し】

鍛え直して出直して来い!

これは世に言う「犬の遠吠え」だろうか?

posted by わたなべあきお | - | -

今日の出来事

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目まぐるしく流転する世の中にあって、「自己」を保ち続けることは、かなり

至難の術である。それでも、それを持て続けなければ、世の中の黒い渦に飲み込まれて

しまう。

「人の心」は多様である。しかし、本当の意味での「良心」があれば、答えは自ずと

明快であるはずなのだが……。

なかなか客観的視点で、事を見るのは難しいようだ。

ましてや血の繋がった身内となれば、その顕れは顕著だ。

本性は現実の瞬間、瞬間に現出する。

どちらがどうというわけではない。その人個人の主観なんだから……。

分かってはいるつもりだったが、そこまでそうとは思わなかった。

今日の出来事。

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リセット

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夜明け前

まず、真東の比叡山を仰ぐ

年の初めの元旦のように

一日の初めに東の空に向かい深呼吸をする

昨晩までの暗黒、嫌悪、淋しさ、侘しさを吐き出す

そして真新しい、新鮮な、美味しい空気を吸い込む

リセット! リセット!

posted by わたなべあきお | - | -

ハニカミ

文化とかいて、それに、ハニカミというルビを振ること、大賛成。私は、優、という
字を考えます。これは(すぐれる)という字で、優、良、可、なんていうし、優勝なんて
いうけど、でも、もう一つ読み方があるでしょう?(やさしい)とも読みます。そうして
この字をよく見ると、人偏に、(うれうる)と書いています。人を憂える、ひとの淋しさ
侘しさ、つらさに敏感なこと、これが優しさであり、また人間として一番優れている事
じゃないかしら、そうして、そんなやさしい人の表情は、いつでも含羞(はにかみ)で
あります。私は含羞で、われとわが身を食っています。酒でも飲まなきゃ、ものも言え
ません。そんなところに『文化』の本質があると私は思います。『文化』が、もしそれ
だとしたら、それは弱くて、敗けるものです。それでよいと思います。私は自身を
『滅亡の民』だと思っています。まけてほろびて、その呟きが、私たちの文学じゃない
のかしらん。文学は、いつでも『平家物語』だと思います。わが身の出世なんて考える
やつは、ばかですねえ。おちぶれるだけじゃないてすか。

       【太宰 治】(河守好蔵氏への私信)
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アナキズム

  私が最も憎悪するもの……

      それは【偽善】


  我らの生活は

     自給自足の

        アナキズム風の桃源である


  十歳の民主派、二十歳の共産派、三十才の純粋派、四十歳の保守派。

  そうして、やはり歴史は繰り返すのだろうか。私は、歴史は繰り返しては

  ならぬものだと思っている。


              【太宰 治】

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※自給自足的生き方でいいんじゃないのかい?
 ブラジルのアマゾンの奥深い原住民のように……
 チベットの草原に生きる遊牧民のように……
 アフリカの裸族のように……

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posted by わたなべあきお | - | -

心に富む

  雨の日は、雨を愛そう、

  風の日は、風を好もう、

  晴れた日は、散歩しよう、

  貧しくば、心に富もう。


    【堀口大学】

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器

 社長はひとりで彼の目標を追及して、社員たちの生涯を安定せしめるほどの

仕事の意義を与えてはくれなかった。社長の重大な欠点はここにあった。


      「人生画呫」【石川達三】

 ※器と言ってしまえばそれまでのことだが、まさしく僕の勤め人時代の社長は
 そういう人だった。金の盲者と言い替えられる。辞めて行く社員に「代わりは
 いくらでもいる…と言って憚らなかった。事実そういう時代でもあったのだが。
 僕に言わせれば、器の小さい金の亡者だったのだ。

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 人間は聡明で善良であればあるほど、他人の良さを認める。

 だが愚かで意地悪であればあるほど、他人の欠点を探す。



       【トルストイ】

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ふたりの自分

母親似(母方似)あるいは、父親似(父方似)というのは、かなり歴然と子供に現れる

もので、容姿と言わず性格と言わず、驚くほどに出てくるものである。もちろん

双方を兼ね備えた面も無くはないが……。その事が、後に子どもたちへの接し方や

思い入れにまで影響してくることを考えると、少々話はややこしくなってくる。

僕の場合、幼くして母とは死別しているから、母に関してはほとんど、いや全く

その残像はない。そのせいもあるかも知れないが、自身はいたって無個性である。

強いて言えば……個性のないのが個性なのかも知れない。加えて……

母の溺愛を受けたとか、父の訓導を受けたとかが皆無に等しいものだから、

この家出息子たる己はまるで軟体動物のようなふにゃふにゃ人間になってしまった。

世の中の荒波に揉まれて……と言えば聞こえがいいが、生きた時代性もあり、

複雑怪奇な人間が生み出されたと言っていい。

そもそも個性的とは何ぞや?

優柔不断は熟慮断行の一面ではないのか?

……と、いささか弁解染みてくる。

その反動だろうか……父に「脱出の名人」と言わしめた少年期、青年期の

自分がいる。それはかっての詩人や小説家の一面のようでもあり

まったく無謀無知な流離い人のようでもある。

表面上、落ち着いているかに見える今日でさえ、心の奥底では、またまた性懲りもなく

脱出、放棄を画策する己がいる。もちろん夢のまた夢の話だが……。

それでも心の片隅で蠢いているのは紛れもない事実である。加えて言えば……

そのさきに自死の具体的イメージが無いだけ、極めて凡人中の凡人なのかも知れない。

いつもの台詞だが……僕はふたりの自分を生きている。

心療内科医的に自己分析すれば、その微妙なバランス感覚が、

極端な衝動的アクションの防御的役目を果たしているようだ。

己よ、君は生きている。

あぁ、生きているさ。

おまえもシッカリ生きなさい。

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常備品

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日常生活の中での役割分担に洗濯物干しとその取り込みがあるのだが、

この季節、厄介なのはカメムシ対策である。一回の取り込みに十匹くらい

いることがある。

そこで必要としているのがガムテープというわけだ。

あの悪臭を発せられる前に、素早く対応する。

敵もさるもの……ひっくり返って死んだふりが得意技である。

なんとも滑稽なベランダでの闘いである。

隣人はどう対応しているのだろうか?

両隣や向かいには男性の姿はない。

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オトナのケンカ

世の中、幾つ何十になったって、嫌な奴は当然いるさ。

若い時代なら直接表現で分かりやすかったことが、

歳が行くと、その表現方法が変に陰に籠ったり、

遠回しになったり、誰か他人を介したりで、

我ながら鬱陶しいかぎりだ。

さて問題は、それらへの対処方法だ。

いつもながら、僕は(負けたふり、殺られたふり)

で行こうと思っている。

即反応したり、売り言葉に買い言葉では、それこそ大人げない。

寝たふり、死んだふり、消えたふり……

昨今話題のクマさんではないが、冬眠という長期戦も頭にはある。

山中深くわけ入るか、はるか孤島に漕ぎ渡るか……なんて妄想したりする。

負け犬にはなるまい。遠吠えもすまい。

虎視眈々……熟慮断行……と行こう。

posted by わたなべあきお | - | -

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