2021/11/15 (月)
11:35 |
なべちゃんエッセー
まだ薄暗い夜明け前、コトンという音で新聞屋さんと分かる
ガレージへ行く坂道、前照灯を点けたままの牛乳屋さんの車と出会う
早朝ジョギングやウオーキング、犬の散歩の人たちが家から出てくる
マンション越しの東の空に、今日の天気を予測する
僅か五分の間に、朝空は激しく変化する
白い月が申し訳なさそうに薄ぼんやりと浮かんでいる
五十台ほどのガレージは、まだ一台も動く気配はない
フロントガラスの曇りに季節の変化を感じ取る
片道700メートルの歩行を億劫がっていたのでは老いの証だ
両頬を叩いて運転キーをオンにする
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わたなべあきお | - | -