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特権

壊れてしまった心に

誰も立ち入ることは出来ない

自身の苦しみという

高価な特権がなければ


       (エミリー・ディキンスン)

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直結

きみが再び歩き始めた

自分の意志と自分の脚で

重い鎧兜を脱ぎ捨てて

くだらない体裁に別れを告げて


今度こそ掴んだであろう

潔さと清々しさは

一生きみの宝になるだろう


世間と自分との懸け橋が

いかにくだらないものであったのか

きみは身を以て体得したはずだ


心と口を直結させた

君の勇気に拍手を送ろう

言葉としては伝えてはいたが

実行に移したのは

きみの方が先なのだから
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黙っていては 伝わらない

言葉にしにゃきゃ 伝わらない

でも・・・

あなたは

その逆を狙ったのですね25.9.25-5.jpg

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ノック

百人のひとに

素通りされることを思えば

僕は

ひとりの人に

立ち止まって欲しい

そして願わくば

心の扉をノックして欲しい

究極を言えば

そのひとりの人は

僕自身かも知れない25.9.26-3.jpg
                    (いわさき ちひろ)

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エネルギー

エネルギーはどこからもらうのか
空でしょう
雲でしょう
風でしょう

人智は小さく狭く薄汚れている

はるか遠き白雲を眺め
碧空との鮮やかな対比を掴み
静かに目を閉じて風の声を聞く

エネルギーはどこからもらうのか
草でしょう
花でしょう
虫でしょう

人間は卑屈で怠惰で弱虫だ

ど根性なんとかと呼ばれるほどに
コンクリートの隙間に根を張り
ひたすらその生を全うする草花

隊列を組み黙々と餌を運ぶ蟻たち
外敵を恐れぬ勇敢な戦士たち

僕は勇猛であろうか
果敢なる戦士であろうか



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危険人物

たとえば、腹の立つことが起こったとする・・・

常の僕なら、即反応はしないし、大方は自分の中で納める。

明らかに自分の側に非があるのなら、それは当然の処し方だろう。

しかし、まったくの濡れ衣であったり、誤解であったりしたらどうだろう?

これを抑えて溜め込むと、精神衛生上すこぶる悪い(当たり前だが)。

世の中には、他人に厳しく自分に甘い人種があまりにも多すぎる。

ひとのミスには、これでもかと言うくらいしつこく糾弾するのに、
自分が間違っていた場合は、「あっ、そう・・・」で済ませ、
ゴメンナサイの一言もない。

とことん、僕はアホやなと思う。
心の中で、拳を振り上げているのに、現実は振り下ろせないでいる。
臆病とも思わないし、意気地なしとも思わないが・・・
やったら自分も同格・・・みたいなへんなプライドが作用する。

どこかに<半沢>君的なところがあるのかな?
最後の最後の決定的瞬間を待ち続けているのかもしれない。

冷静かつ客観的に見て・・・
僕はかなりの危険人物かもしれませぬ。

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初秋

山よ 比叡の山並みよ
移ろう季節に 惑いは見せず
いつも悠然と構えてござる

雲よ 東天を飾る雲たちよ
山々の日傘のように
微妙な絵模様を緑地に描く

空よ 抜けるような青空よ
どこまでもどこまでも澄み切って
悠久の旅へと誘い続ける

夏の喧騒は何だったのでしょう
朝顔や向日葵や百日紅の木の花たちは
やがてその盛りを終えるのですね

待ちかけたように 爽やかに
コスモスの花々が
僕の目と心を奪いにやってきます25.9.22-2.jpg

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次元

偶然と必然

どっちを信じますか

それとも・・・

この場合は偶然、この場合は必然

そう考えますか


僕は

オール必然派です

偶然と思われることも

必然の一部なのです


要は

次元の問題です

分からないからそう思うことにするんじゃなくて

人知の及ばない世界の力を

感じるかどうかの問題だと思うのです25.9.21-2.jpg

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ホンモノ

僕は・・・

売れる前〜って言うか

ブレイクする前の役者が

好きだな

おそらく・・・そこに

彼の(彼女の)本質があるはずだ


その後の当人たちには

おそらく・・・

大まかに言って

二つに分かれると思う


しかし

皮肉なもので

下降線を描いた者でも

また二つに分かれるということだ


そこから本物中のホンモノになるか

それだけのヤツになるか

ってことだよね


これは

役者を人間に置き換えても

同じことだよね

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君は点線で
僕は一点鎖線で
その線がピタッと重なった時
太く強い実線となる

なぜ僕が鎖線なのかって?
乱れのようでありながら
一定のリズムを保っている
かろうじて・・・そんなところかな

曲線はまったく想像できない
絡まるばかりだから
ぐちゃぐちゃになるだろうから

だから僕は
99パーセントありえない
実線を追い求めてきた

夢と言ってしまえば
儚すぎる
悲しすぎる

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posted by わたなべあきお | - | -

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