山よ 比叡の山並みよ 移ろう季節に 惑いは見せず いつも悠然と構えてござる 雲よ 東天を飾る雲たちよ 山々の日傘のように 微妙な絵模様を緑地に描く 空よ 抜けるような青空よ どこまでもどこまでも澄み切って 悠久の旅へと誘い続ける 夏の喧騒は何だったのでしょう 朝顔や向日葵や百日紅の木の花たちは やがてその盛りを終えるのですね 待ちかけたように 爽やかに コスモスの花々が 僕の目と心を奪いにやってきます
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