一人の老人が 街の商店街の一角に設置されたピアノに向かって弾き始めた 九十代、老々介護をしていると言う 月に一度だけ、交代を頼んで弾きに来るという しかもピアノは独学 息抜きという言葉は当てはまらない 何て言えばいいんだろう・・・ この現実 このリアリティー 僕はこの老人のようにできるだろうか せめてその心の美しさ、優しさは見習いたいと思う
団塊の世代は いつも青春 いつまでも青春 戦争を知らない楽観主義者と言われても 新鮮な若さ青さを忘れない それが僕たち団塊世代 その総評を誇りに思う これほど明るく希望に満ちた世代は ないではないか
朝露のごとき儚い人生 この世は一瞬の夢物語 されど 悲観的でなく 刹那的でなく 未来を楽しみに今を生きる 今生のあり方が来世の糧となる これほどの愉しみは無い 隔生忘却 僕は来たるべき次の世に生まれて 今生の努力精進を実感できるだろうか
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