優しさの階段(3)

一人の老人が

街の商店街の一角に設置されたピアノに向かって弾き始めた

九十代、老々介護をしていると言う

月に一度だけ、交代を頼んで弾きに来るという

しかもピアノは独学

息抜きという言葉は当てはまらない

何て言えばいいんだろう・・・

この現実

このリアリティー

僕はこの老人のようにできるだろうか

せめてその心の美しさ、優しさは見習いたいと思う

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posted by わたなべあきお | - | -

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