私はあなたの意見を軽蔑までしなかったけれども、けっして尊敬を払いうる程度にはなれなかった。あなたの考えにはなんらの背景もなかったし、あなたは自分の過去をもつにはあまりに若すぎたからです。私は時々笑った。あなたは物足りなさそうな顔を私にちょいちょい見せた。その極あなたは私の過去を絵巻物のように、あなたの前に展開してくれとせまった。私は心のうちで、はじめてあなたを尊敬した。あなたが無遠慮に私の腹の中から、ある生きたものをつらまえようという決心を見せたからです。私の心臓を立ち割って、暖かく流れる血潮をすすりとろうとしたからです。その時私はまだ生きていた。死ぬのがいやであった。それで他日を約して、あなたの要求をしりぞけてしまった。私は今自分で自分の心臓を破って、その血をあなたの顔に浴びせかけようとしているのです。私の鼓動がとまった時、あなたの胸に新しい命が宿ることができるなら満足です。
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私は冷やかな頭で新しいことを口にするよりも、熟した舌で平凡な説を述べるほうが生きていると信じています。血の力で体が動くからです。言葉が空気に波動を伝えるばかりでなく、もっと強い物にももっと強く働きかけることができるからです。
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「こゝろ」【夏目漱石】

♪空よ 水色の空よ
雲の上に 夢をのせて
空よ 私の心よ
思い出すの 幼い日を
故郷の 野山で
初めて 芽生えた
あどけない 二人の
小さな愛
空よ 教えてほしいの
あの娘は今
どこにいるの
故郷の 野道で
固く手を にぎった
あの頃の 二人の
小さな愛
空よ 教えてほしいの
あの娘は 今どこにいるの

ゼネレーションギャップ……これはいつの時代でも避けがたい。
最近では、その世代格差の幅もどんどん縮まって、十歳も違えばもう落差を感じる。
もちろんプラス面もある。いい刺激を受けることも多々あるのだから……。
異性間でも、不思議なことに一回りも違う世代に刺激を受けたり教えられたりする
ことも少なくない。
ただ言えることは、歌の世界ではもう付いて行けない。
全部が全部、同じような歌に聞こえてしまう。
それは僕たちが若かったころの親世代の感想と一緒なんだろう。
懐メロのコンサートにファンが殺到するのも分かるような気がする。
自身がそうなんだから……。
歌は世に連れ、世は歌に連れ………。
