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♪涙こぼしても
 汗にまみれた笑顔の中じゃ
 誰も気付いてはくれない
 だからあなたの涙を僕は知らない

 絶やすこと無く
 僕の心に灯されていた
 優しい明かりは あなたがくれた
 理由なき愛のあかし

 柔らかな日だまりが包む背中に
 ポツリ話しかけながら
 いつかこんな日が來る事も
 きっときっときっと
 わかっていたはずなのに

 消えそうに咲きそうな蕾が
 今年も僕を待っている
 掌じゃ掴めない
 風に踊る花びら
 立ち止まる肩にヒラリ
 上手に乗せて笑って見せた
 あなたを思い出す一人
 ・・・・・・・・・・・・・・・


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冬の散歩道

霙になりそうな冷たい雨の中を
僕は傘もささずに歩いていた

はるか北山の樹々は
うっすらと雪化粧している
もうすぐそこへ行くよとでも言うように

常緑の葉を雪化粧に代え鋏さ色の風が舞う
はやくお家へ帰りなさいよと
急かすように

寒風の中では寒すぎる格好の老婆が
アスファルトにへばりついた落葉を
懸命に素手でつかみ取ろうとしている

僕がやりましょう
金鋏を持った僕は
淡々と濡れ落ち葉を掴み取る
それはそれでキリのない行為なのだが
そうせずにはおれないほどの
老婆の腰の曲がり具合なのだ

齢の主は
その速度を緩めようとはしない
むしろ鞭打つようにテンポを速める

老婆とは言うが
僕とそんなに歳の差はない
なんだ?この距離感は?





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足跡

現実的な言葉を欲しいとは思いません。

ただ「あなたの記事、読みましたよ」の足跡が欲しいだけなのです。

<そうですか読んでくださったんですね>

その感慨が、僕の栄養剤です。

大げさでもなく、僕の救いです。

あなたのその一読は、僕の寿命をまた少し伸ばしてくれています。

ありがとうございます。

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かほり

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流れる雲の移り気のように

人の心もまた流れては消え流れては消え・・・するのだろうか

いつまでも忘れないと誓った心の約束は、あっけなくも消え去った

・・・かのように思えるくらい、音信の途絶えは久しく長い

♪わたし待つわ いつまでも待つわ・・・

場違いな歌詞が思い浮かぶ

飾り気も失せたこの世代の狭間に

一輪の花の香りを蘇らせてみたい

繰り返し繰り返し思う

あなたとは幾度か昔の遠い時代にめぐり逢いましたね

夫婦だったのでしょうか?

兄妹だったのでしょうあ?

それともやはり・・・

恋人同士だったのでしょうか?

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つぼみ

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あの頃のあなたの顔も名前も知らない。

憶えているのは<華音>さん。

実写的詩作というよりは、空想的妄想的ものだった。

でも・・・

そこに広がる世界は、どこまでも澄み切って爽やかだった。

その名残を消さないように・・・

持ち続けようとして、僕は今を生きているのかもしれない。

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聞き役

嫁いできた立場だからと言って、何もかも嫁ぎ先の慣習や言いつけに

従わなければならないということは無い、断じて無い。

今日の出来事・・・

いわゆる「暴君的」夫に仕えた妻の生の声

何度「里帰り」を決意したことか・・・

しかし、ここに時代の背景が、その思いを封じ超える。

現代ならば、即刻「離婚」の道を選ぶだろう。

しかし、彼女の時代背景は「耐え忍ぶ」ことを強いる。

わがままではなくて、女としての幸せはどこにあるのだろう?

僕は、あくまでも聞き役である。

ひたすら「聞き役」に徹する。

こういう場合、中途半端な助言的、教訓的言葉は不要である。

むしろ「禁句」と言っていい。

吐き出すことに意義がある。

とことん吐き出すべきだ。

その結果として・・・

本当の意味の「精神の安らぎ」が表出する。

世の中は、数知れぬ「壁」が立てかけられている。

目に見える壁ならば、ハンマーでぶち破ればいい。

しかし・・・しかし・・・

眼に見えない壁は度し難い、対応仕切れない・・・

問題は此処からだ、アドバイザーの出現だ。

「駆け込み寺」と言ってもいい。

極端に移行しないよう、現実に立ち向かうための「処方箋役」だ。

現代の若者は決断が速い。いや、速すぎる。

昔人間は「我慢」する。いい悪いは別として、とにかく我慢する。

かく言う僕もその対象者かも知れない。

「人の振り見て我が振り直せ」

それにしても・・・

暴力はいけないな、暴言もいけないな

持って生まれた性格とか、親から受け継いだ慣習とか・・・

そんなものは断固拒否すべきだ。

頑張れ!Kさん

がんばれ!もう一人のKさん

世間的、具体的「脱出」が無理ならば

僕が防波堤になりましょう。

僕が仲裁役になりましょう。

正義は勝つ!

必ず勝つ!

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風にまかせて

空を飛ぶ

風にまかせて 空を飛ぶ

地上からの斜め45度を 悠然と

眼下の喧騒や薄汚さは

ここまではとどかない

みんな 此処へ来て見てごらん

あほらししさに

くだらなさに

うすぎたなさに

すべてに さよならしよう

風にまかせて

どこまでも 飛んでゆこう

いつまでも 飛んでいよう

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僕はあなたに恩返しをしなければなりません

そうしなければ罰が当たります

恩知らずのレッテルが貼られます

犬畜生でも鳥でも恩は忘れません

哀しいかな・・・人間は畜生以下です

恩を仇で返します

返さずに平気の面をしています

僕はそこまでは落ちぶれてはいません

きちんと、きちんと

お返しいたします

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祈り

音信不通になるというのは、そしてまた引っ越しとなるのは、

やはり余程の状況下でなくては考えられない。

まさか夜逃げでもなかろうが、言うに言えない事情があったのだろう。

連絡が途絶えてから、もう三年の月日が流れてしまった。

いつも自分に言い聞かせていることだが・・・

そう簡単には泣き言は言わない。余程でなければ・・・

それなりの相手でなければ・・・

その範疇の対象者ではないと思えば、それなりに納得は出来る。

しかしまた、僕はその程度の対象者であったのだろうか?

人生晩年の大きな変化は身にも心にも堪える。

最悪の事態にならないよう、ただ祈るしかない。



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