歩いて登校する僕の横を さぁ〜っと自転車が通り抜けた すぐに君だと分ったけれど スチュワーデスを夢見る 普段の君とは想像もつかない ガニ股に近い必死のこぎ方だった あれが底知れないスタミナの源か バスケ部キャプテンの根性を見たようだった 僕の足も引っ張られるように速くなった 教室での君は 何も無かったかのように おしとやかに予習をしていた 「起立! 礼!」 なぜか僕の声は いつもより勇ましかった
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