若い頃なら、年齢が一回りも違えば、大人と子供の感覚だが、
歳を重ねれば、その年齢感覚はどんどんと縮まり、意識することすら
なくなってしまう。不思議なものだ。
それでも相対的な固定観念は残っているもので、実の娘のような人から
ドキッとするような言葉を聞くと、それに驚く自分に驚いてしまう。
そうか・・・感覚的に受ける年齢と実年齢とは、随分と違うんだと
いうことを思い知らされる。
「あなたは、言われるほどの年齢は感じませんよ」
お世辞なのか、営業言葉なのか・・・
グラスを口に運びながら、どことなくにやけた自分を恥じる。