きみはどこでどう俺を見間違えたのだ
もう五年も光を拒絶し
暗闇の中に溶け込んでしまおうかという俺なのに
この真っ暗闇でも
君は俺が見えるというのかい
ほんとうにへばりついてきた
共倒れだぜこの野郎・・・
死滅したはずの過去が
巨大な水滴となって
砂漠と化していた
俺の瞳を濡らした
ただの黒と思っていたのに
その中に
俺は強い生きた黒を見た
澱んでいた色彩が
暗いメロディーを奏で
やがて混沌の心臓そのもののように
強烈なビートで枹が躍り出した
慈愛に満ちあふれた無知なる男
回生の魔力を持った神業師くん
君は黒い宿り木よ
(50年前の作)

「俺たちだって、夢を持って頑張ったときだってあったんだ。
生きるためのテクニックじゃなく、生きるための心を真剣に求めた
ときがあったんだ。
みんなが自由へ、幸福へ、そして愛に満ちた生活を送れるような
世の中を渇望して、革命を起こそうとしたときがあった・・・」
夢を叶えるとは、自分を持つということなんだ。
本当のじぶんとの出会いこそが夢なんだ。
抑えつけようとした大人は、夢を忘れた大人だ。
(小説 人間交差点)
