置き石

制限時間は三十分

跨線橋の下で待ち合わせ

その瞬間に生きて

明日のことなど考えなかった

そう・・・

考えなかったのは男の僕で

女のきみはリアルに先を思い描いていた

父のお気に入りのきみは

二歩も三歩も前を歩いていた

敷かれたレールがあまりに真っ直ぐすぎて

僕は置き石をしてしまった

posted by わたなべあきお | - | -

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