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一歩一歩

同世代の人達の訃報が相次ぐ

当然と言えば当然のこと

生者必滅 会者定離

そうか僕も…しかし、まだまだ…

様々な思いが駆け巡る

それにしても、何と未成就の

ことの多いこれまでだろう

来世への宿題としてはお粗末

極まりない

気分一新!始めねばならない

積み重ねねばならない

コツコツと一歩一歩

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背景の記憶(317)

新人研修の一環として、僕たちは離島に派遣された。

たしか一週間くらいだったと思う。それぞれの新人に補佐的に先輩たちが

同行したのだが、僕担当の人は彼女だった。選別者がどれだけの密度を

察知していたかは知らないが、明らかに意図的な配属だった。

どこまでも広がる水平線・・・

二人で小舟に寝転んで見た満天の星空・・・

淡く、純粋なスタートラインだった。

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♪・・・あなたがいつか
この街離れてしまうことを
やさしい腕の中で
聞きたくはなかった
まるで昨日と同じ海に波を残して
あなたをのせた船が
小さくなってゆく

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世捨て人

嘘偽りなく言えば、僕は欲しいものは無いんだ。

一つだけ言わせてもらえるなら、「母のぬくもり」と答えたい。

二十歳のころ、叔父に言われたっけ・・・

「おまえは、世捨て人みたいな奴だな」

そうさ、その通りさ・・・反論もせずただ笑っていただけ。

僕は仮の世に生きて、仮の宿で眠っているのさ。

心惹かれるひとに出会うと・・・

この人は母の生まれ変わりじゃないのか?

と真剣に思ってしまう僕なんだ。


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自慰行為

古風に思えるが、メモ帳と鉛筆は貴重な携帯品だ。

車を運転している時など、ふと僕の頭をかすめる思いがある。

それが車の身に伝える振動のリズムにのって、だんだん韻律を帯びた表現に

成形してくると、無言の言葉として、口の中に繰り返される。そのうちに

それが独立して僕から離れ去ろうとする。その時だ、僕はメモ帳を取り出して

漸く読み取れるほどの字で書き留める。それが習慣となる。そして夜、

それらがこの場で文字化され、息吹を吹き込まれる。

細やかだが、貴重な自慰行為だ。


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時代性

誰とは言わず、それぞれの人生に「時代性」は欠かせない。

こんな時代だから…とか,あんな時代であったなら…とか、誰しも思うところだろ

う。よく、「大正時代は良かった!」という話は聞く。昭和の戦後生まれの僕でさ

え、大正ロマンとか聞き覚えがある。明治の人は気骨があったとか、耳にするけれ

ども、昭和と言えば、六十年以上もあったわけだから、戦前、戦中、戦後という区

分けをされるのも必然的なことだろう。

 自分の世代以外だと平成、令和となるととんと時代感覚は浮かび上がって来な

い。リアルというのは振り返る余裕を抹殺してしまうのだろうか。

 著名人が消えてゆく。名もなき人たちも消えてゆく。

生あるものは、必ず死ぬ。それを言い聞かせ、言い聞かせしても、

どこかで自分はまだ死なないと思っている。


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山の中

 国民の代弁者たるべき代議士が、かけ離れた世界の人となり、言い訳と詭弁を

繰り返す。「井の中の蛙」じゃないけれど、「永田町の蛙」か?先生も先生だが

選んだ人も人、これがほんとの恥知らず。

 世界とても同じこと。主語を置き換えるだけで、文章が成り立つ。おいてけぼりは

いつも国民、市民。言う側も、それだけ言うなら、お前がやってみろ!口だけなら

誰でも言うさ。

 心も体も、山中深く入り込むか。

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因果

「善因善果、悪因悪果」と言うが、さっきコレをしたからすぐに結果が出るという

ことばかりではない。何十年の時を経て、出てくる答えもあるわけで・・・。

しかし悲しいかな、そうした時の流れは、「因」なるものを忘れさすことも多々

あるわけで・・・。

 さらに怖いことには、何十年も経って出てきた答えの贖罪を試みようとしても、

当の本人が呆けてしまったのでは、それも叶わないわけで・・・。こればっかりは

代行というわけにもいかない。

 善行と悪行・・・これは足し算、引き算が通用しない厳格な世界だ。「これだけ

悪いこともしたけど、これだけ善いこともしたのだから引いてくれ」が通用しない

世界だ。善悪ともにやったことはやったこととして、そのまま厳然と残る。

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真の生

 

 『念々死を覚悟してはじめて真の生となる。』


 『我われ一人ひとりの生命は、絶大なる宇宙生命の極微の一分身といってよい。

  随って自己をかくあらしめる大宇宙意志によって課せられたこの地上的使命

  を果たすところに、人生の真意義はあるというべきだろう。』


                    森 信三


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背景の記憶(316)


 継母に子供が生まれて、世の通例通り、僕は孤立無援状態に陥った。

外面的には真面な家庭に見えたであろうが、実際は崩壊家庭と言ってよかった。

そしてまた必然的に僕の養子縁組話が頻発するようになった。叔父であり、叔母

であり、父と同じ勤務先の中学校の体育の先生であり・・・。

 しかし、父は頑強に拒否した。僕にその真意は分からなかったが、とにかく

父は拒否し続けたのだ。そんな混乱の渦の真っ只中で、僕のピエロ性は見事な

までに完成品へと突き進んで行った。そして数年後、自ら家を出るという結果

を迎えたのだ。よく<親戚のたらい回し>という話を聞くが、内容はともかく

として、それからの五年間で、僕はあちこちの親戚と関りを持たざるを得ない

結果となったのだ。そのほとんどが利用されただけのことだったのだが・・・。

 大学へ行けず(行かず)、世間という<荒波大学>に揉まれて、僕は履歴書

には書けない五年間を過ごすことになったのだ。

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『玉なれど 磨かざりせば もの成らん

            ひと学ばねば 牛も同然』


               日扇聖人


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