古風に思えるが、メモ帳と鉛筆は貴重な携帯品だ。
車を運転している時など、ふと僕の頭をかすめる思いがある。
それが車の身に伝える振動のリズムにのって、だんだん韻律を帯びた表現に
成形してくると、無言の言葉として、口の中に繰り返される。そのうちに
それが独立して僕から離れ去ろうとする。その時だ、僕はメモ帳を取り出して
漸く読み取れるほどの字で書き留める。それが習慣となる。そして夜、
それらがこの場で文字化され、息吹を吹き込まれる。
細やかだが、貴重な自慰行為だ。
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