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背景の記憶(226)

あの時、トンネルの出口だと思った

丸く鈍い光は幻だった

砂漠の中の蜃気楼のようなものか

いくつもの曲がり角や別れ道

ほとんど勘みたいなもので歩いてきたけど

これを選択ミスと言われるのかな


でも・・・

どんなに滅入ったって立ち直れるさ

立ち直ってみせるさ

たとえ絶望の淵からでも


デパートの地下二階のエレベーターの中で

庫内灯を消してみたあの時

冷気と暗闇が体を包み

地獄を垣間見たような気になった


呼び出しのランプに救われて

僕はその階へ上がって行った

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背景の記憶(225)

もう半世紀を超えた今でも

あの詩が空で蘇る・・・

デパートの最上階の機械室

油の臭いとエレベーターのワイヤーを巻き上げる音だけの

あの薄暗い機械室で

きみはいつも呪文のように繰り返していた



   最高の塔の歌

あらゆるものに縛られた
哀れ空しい青春よ。
気むずかしさが原因で
僕は一生をふいにした。

心と心が熱し合う
時世はついに来ぬものか!

僕は自分に告げました、忘れよう
そして逢わずにいるとしよう
無上の歓喜の予約なぞ
あらずもがなよ、なくもがな。

ひたすらに行います世捨てびと
その精進を忘れまい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

          (ランボー)

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