もう半世紀を超えた今でも
あの詩が空で蘇る・・・
デパートの最上階の機械室
油の臭いとエレベーターのワイヤーを巻き上げる音だけの
あの薄暗い機械室で
きみはいつも呪文のように繰り返していた
最高の塔の歌
あらゆるものに縛られた
哀れ空しい青春よ。
気むずかしさが原因で
僕は一生をふいにした。
心と心が熱し合う
時世はついに来ぬものか!
僕は自分に告げました、忘れよう
そして逢わずにいるとしよう
無上の歓喜の予約なぞ
あらずもがなよ、なくもがな。
ひたすらに行います世捨てびと
その精進を忘れまい。
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(ランボー)