本物なのか?偽物なのか?あるいは、画像を利用されてるだけなのか、
それは僕にはわからない。しかし、用意周到と思われる中に、微妙に急いだ転調
が垣間見える。そこが、彼、彼女、彼達の落度と言えば落度。
僕は(黒サギ)には成れないが、そこまでは明白に見える。
ドラマ的に言えば、表向きは(赤サギ)だが、しかしやはり本星は男と確信する。
貴女たちは利用されてる。
どれだけの報酬があるか知らないが、パターン化されたシナリオは、
もう綻びている。
シナリオの抜本的な書き直しが必要だ。他人事ながら。
「あなたは、いつもどこか遠くを見ている」
彼女が寂しそうにそう呟いた。
僕には、その自覚がまったく無かった。
それは、僕の中で完全に沁み込んでしまった性癖なのだろうか??
現実を生きている自分と、仮想空間に生きている自分と・・・
どっちが本物の自分なんだろう?
超冷静に自己分析すれば、後者だと言い切れる。
僕は、そいう人間なんだ。
その自分が否定されれば、
僕はこの世から居なくなる。
♪黄色い麦わら帽子の女の子
今年も逢えるかな
夏の日出逢った女の子
捜してみたいな
妹みたいな女の子
駆けておいでよ
想い出の中から
♪あなたの心に海があるなら
そしてそれが涙の海なら
私ひとりでおよいでみたいな
いつまでもいつまでも
だっていつもあなたは笑っているだけ
そして私を抱きしめるだけ
♪誰かが甘く誘う言葉に
もう揺れたりしないで
切ないけど そんなふうに
心は縛れない
明日になれば君をきっと
今よりもっと好きになる
そのすべてが僕のなかで
時を超えてゆく
君のためにつばさになる
君を守りつづける
やわらかく君をつつむ
あの風になる
あの日あの時あの場所で
君に会えなかったら
僕らはいつまでも
見知らぬ二人のまま
今日の日の「さよなら」は、言葉に出して言える。
明日か近い将来、必ず会えるのだから。
本当に最後の「さよなら」は、言葉に出しては言えないものだし、
言ってはもらえないものだ。
言葉の重さがそうさせるのか、
その重さの分だけ涙となって心を水浸しにする。
アラーム音が鳴り響き
心の中を支配する
僕は最大限に手を伸ばし
解除ボタンを押す
けたたましい音の余韻が
所々で木霊する
またしても僕は
際どく危機をすり抜けた