もう20年くらい前の話ですが、あのホーキンス博士の説によれば、我々のこの地球の命は、せいぜい持って80年ということでした。ということは、あと半世紀位で、地球は消滅するということになります。
人間の持つ時間感覚と宇宙時間の違いと言ってしまえばそれまでですが、宇宙時間から言えば、百年、千年は、ほんの一瞬ということのようです。
我々の孫たちは、その瞬間を生きて迎えてしまうと言うことになります。とんと現実感が沸いてはきませんが、言われてみれば…ということは、たくさんあります。※※してる場合ではない!ということくらいは思えます。
戦争、政争、泥棒、詐欺、、何もかもがアホらしくバカらしく思えてきます。
この大宇宙で、この瞬間瞬間に、一つまた一つと星たちが消滅していっているというわけです。

純一君、君はある種の裏社会に生きてしまったことは否めない。あえて「ある種」と言ったのは、僕の皮肉だ。表向きは全うだと言えるだろう。その種の人たちは山ほど居るからね。しかも堂々と大きな面をして。仮面とまでは言わないが、大衆、民衆を上から目線で見下して、巧みな言葉で操り信じこませるという、教科書通りの操り術だ。
でも君は、どこかの時点で気付いていたんじゃないのかい?しかし、その時にはもう家族も居ただろうし、役職上でもそれなりの位置にいた。ということは、君は本心に偽り仮面を被ってしまったわけだ。
自慢じゃないけど、逆に僕は、大海に投げ出された木の葉舟のような五年間を送っていたさ。意図的にというほど、カッコいいものではなかったけれど、金に変えられない貴重な宝物を得たと自負している。
「人間の価値は正義感」同じ価値観を植え付けられたはずだ。その監視眼を自らに向けることは出来なかったのかな?己を偽り、他人にはまことしやかに押し付ける。心的詐欺師の典型だと僕は確信する。
極論すれば、この世は騙し騙されの複雑な絡み合いだ。その混沌のなかで、如何に己を見失わないかの闘いだ。「爪上の土」という言葉がある。爪の上に土を乗せてみて、どれだけの土が残るのか?これは、究極の結果論だ。この世で生存中に判る話ではない。
この世の終わり、つまり我が身の臨終の時に、その答は出る。歴然と、まざまざと。
