星空に 両手をあげて
思い出を そっとさがそう
消えた花火か あの星は
母さんの歌 あの星は
幼い頃が ひとつずつ
あんなに遠く 光ってる
星空に 両手をあげて
思い出を そっとさがそうよ
憂いを秘めた瞳の中に
煌めく星たちを散りばめよう
涙の雫に感応して
星屑のように天空に拡散されてゆく
星雲の中の一つ星を
君は見つけてくれるだろうか
家族の中の孤独
職域での孤独
世間の中での孤独
それぞれの場所で自分は息をしている
まさしく、それだけの自分
なぜ、生きないのか
なぜ、活きようとしないのか
自問はするが
自答が湧き出て来ない
疲弊しきった己が心
紙縒りのような垂れ糸に
僕は辛うじてぶら下がっている
暖機運転はもう必要ではない
即、発進
即、後進
いや、僕は・・・
即、昇天を選択するかもしれない
あたかもそれを祝福するかのような
雨が降る