大過なく順風満帆の人生は、それはそれで素晴らしいことなんだが、
一方で、それは味気なくつまらない人生とも言える。逆を言えば、
山あり谷ありの人生のほうが、生きる醍醐味があるとも言える。
それらはすべて、様々な難関窮地を乗り越えた上での感慨なのだが。
もちろんそれぞれの時代背景もあるだろう。
「大正は良かった」「大正ロマン」なんていう言葉もよく聞いたものだ。
激動の昭和を懐かしむ人も多いかも知れない。
それに比べて、平成、令和の時代感覚は稀薄だ。
これもまた、自分の年齢とも絡み合った感慨かも知れない。
元号の変更は天皇の崩御に伴うものだから、ある意味時代感覚が鮮明に甦る。
その意味から言えば、昭和は戦争を体験した人と戦争を知らない世代とのギャップは
あまりにも大きい。その狭間に生きた人は、世の中の仕組みが百八十度転換した
わけだから。
今日の当たり前は、一昔前の希少価値だった。
今日の人たちが半世紀でもタイムスリップしたら、おそらく生きて行けないだろう。
地球規模の文明の栄衰は、歴史が鮮明に物語っている。
今日の英雄が、強者が、近未来に何と呼ばれる存在か分かりはしない。
♪あゝ 時代は 僕らに 雨を降らしてる…………
