科学技術が、時間を節約する。
しかし、そんなに急いで何処へ行く?何をする?
スローライフを叫んだのは、いつの頃だった?
たとえ孤独でも、その思いを貫いたか?
そこら辺の同世代と変わらない世間の目の中で、
己の特異性に気付くのに、随分と遠回りをしてしまった。
でも逆に、その遠回りのおかげで、
僕は自分だけの宝物を見つけることが出来た。
おそらく他人様には、そこらに転がっている石ころのようなものだろう。
寒風の中、シェラフの中で見上げた満天の星空の中のひとつ星のように。