枯葉舞う坂道の歩道に 可愛らしいリュックを背負った 君の黒いブーツの靴音が響く 茶色のニット帽を深めに被り 小首を傾げてスマホに見入る 場所探しなのか 待ち合わせなのか 確信したように 君はまっすぐに歩き始める 緩やかな坂道を遠ざかる 小気味よい靴音
笑いかけてくれ 僕のために 作り笑顔しか できない僕に 思い出させてくれ あのころのことを ひたむきに生きて 見つめ合った二人を サヨナラなんて 思いもせずに 手を握るだけで 勇気が湧いてきた 一日一刻が いつも輝いていた 真っ赤な夕日は 淋しい色じゃなく 明日また逢える 希望の色だった 笑いかけてくれ 今の僕のために 笑おうとしても 笑おうとしても 泣き顔になってしまう 僕のために
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