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悪夢

暗闇の中で

僕は落下を始めた

不思議と恐怖心はなかった

地面なのか海面なのか

それらしき場所が近づいたとき

僕は意識を失った


夢現というやつなのか

どこまでが実で

どこからが夢なのか

混沌とした設定に

僕は戸惑いながら

自分の体と心を確認した


母親の胸に抱かれて見る夢に

猫や狸があらわれて

幼子には鬼や化け物のように

恐ろしかった

しがみつく指先の温もりと柔らかさが

唯一の命綱だった


同じ夢を

どこで見るかで

その衝撃や恐怖は

安楽の境地にも変化する

僕を取り巻く猫や狸は

いつの間にか

ウサギやリスにすりかわっていた

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posted by わたなべあきお | - | -

どうしてる

北のきみはどうしてる

病はもう癒えたかな

東のきみはどうしてる

仕事の疲れはとれたかな

西のきみはどうしてる

もう僕のことなど思い出しもしないかな

南のきみはどうしてる

ずいぶんと様変わりしたろうな

同じ街のきみはどうしてる

いちばん近いのに

いちばん遠く感じるのはなぜだろう

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posted by わたなべあきお | - | -

靴音

枯葉舞う坂道の歩道に
可愛らしいリュックを背負った
君の黒いブーツの靴音が響く

茶色のニット帽を深めに被り
小首を傾げてスマホに見入る
場所探しなのか 
待ち合わせなのか
確信したように
君はまっすぐに歩き始める

緩やかな坂道を遠ざかる
小気味よい靴音

posted by わたなべあきお | - | -

smile for me

笑いかけてくれ 僕のために
作り笑顔しか できない僕に
思い出させてくれ あのころのことを
ひたむきに生きて 見つめ合った二人を

サヨナラなんて 思いもせずに
手を握るだけで 勇気が湧いてきた
一日一刻が いつも輝いていた
真っ赤な夕日は 淋しい色じゃなく
明日また逢える 希望の色だった

笑いかけてくれ 今の僕のために
笑おうとしても 笑おうとしても
泣き顔になってしまう 僕のために

posted by わたなべあきお | - | -

言葉

言葉の無力を感じるけれど

それは自分自身に比例しているのだと

思い知らされる


虚しい言葉は

僕自身の生き方の虚しさかもしれない

生き生きとした言葉は

僕自身が希望を見出した瞬間かもしれない

清々しい言葉は

こんなひともいるんだ〜と言う時の感動かも知れない


三歳の孫が

想像もしない言葉を口にする

どこから仕入れた言葉なのか

恐ろしいような

素晴らしいような

複雑な気持ちにさせられる


言葉は生きている

言葉に僕たちは生かされている

言葉には遠大な可能性が秘められている

ピッタリの言葉を見つけよう

僕を代弁する言葉を探し続けよう26.11.11-6.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

タイムスリップ

不気味な静寂が部屋を支配する
外からも音らしい音は聞こえてこない
時折風が隣の洗濯物を揺らすだけ

パソコンで観ているユダヤ人ガス室送りの
映画のせいかもしれない
まるでその時代にタイムスリップしたかのようだ

人間の愚かさはどこから来るんだろう
当事者は自分が後世に裁かれる存在だなんて
思ってもいないだろう

現代も同じようなものだ
明らかな軍服と武器を持たないだけで
やってることは愚か極まりない

市民は無抵抗に追いやられ
運としか言いようのない気まぐれが
人々の生死を分ける

暗闇と無音のなかで
携帯のバイブ音に
現在に引き戻される

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posted by わたなべあきお | - | -

ナンセンス

シ〜ンと静まり返った闇の中で

ビクッとした自分の体の震えで

目が覚めた


現実の回想だったのか

それとも幻想だったのか

いつものように

登場人物は複雑怪奇で

設定シーンも紛らわしい


酒はその人の本質を露わにする

対人のイメージであり観念であり

時に鋭く矢を放つ

きのうの君はいささか毒を帯びていた


俺は賢げにおさまった言い回しが嫌いだ

言葉に詰まっても咳き込んでも

的確に捉えたセンテンスが突き刺さる

明日の何かのために

今夜手を抜くのはナンセンスというものだmy face.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

必然

師を選べ

友を選べ

こちらが本気で求めるならば

必ず出会える

偶然のように思えても

それが必然

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おまかせ

希望という名のジャンプ台

挫折という名の滑り台

そうか・・・そう来たか

僕はひねくれてるからね

希望という名の滑走路

絶望いう名の・・・開かない落下傘

覚悟した瞬間に

大きく柔らかな掌の中にある26.10.16-1.jpg

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然るべきもの

何もしないで諦めてはいけない。

山、谷、荒野・・・

どんな場面におかれようとも

実は其処が安穏の地であることに

気付かねばならない。

然るべきものあっての話だが・・・。

さて、その然るべきものとは?


戦場のど真ん中

逃げ場所ではありませぬ。

弓矢も鉄砲玉も

頬をかすめて通り過ぎて行く。

目を瞑っても

両目を見開いても

僕は真っ直ぐに歩いて行ける。

posted by わたなべあきお | - | -

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