その女の子は 大好きな北の大地へ 「行く」とは言わない すごく自然に「帰る」と言う あたかもそこが故郷であるように もっとも落ち着く もっとも安らぐ 心の故郷 魂の故郷なんだろう あの世にゆくことを 帰寂とも言うからな ほんとに心の底から 魂的に 故郷なんだろう
雷鳴が轟く あたかも 天の怒りの元凶を 地上のどこかに 見つけ出した 見張り番の叫びのように
目的をしっかり持って ひたむきに取組んでいる君は 美しい 迸る汗も 一点を見据える眼差しも 美しい それに対して僕は 何かを掴もうとしていたはずなのに 確証さえも得られずいる 完全に透視力が低下しているようだね
かっこつけない・・・ありのままがいい さりげない・・・自然体がいい 面と向かうと 固くなってしまうから ぼくはいつも うっとりと盗み見ていた 遠くて近い 青春の軌跡
距離と時間をおきましょう あなたの 本質を 知るために
小高い山の中腹の木陰に車を停めて 窓を開けた・・・ 風が頬に心地いい 静かすぎる空間 下界の騒音は何も聞こえない 待ち合わせ時間までの半時間 僕はこの場所が好きだ 座席を後ろに倒すと す〜っと眠りに入る 現実をベースにした奇妙なストーリーが 夢の中を支配する そして超現実的な問いかけに 僕はハッと目を覚ます 夢か・・・ 潜在する事象というのは 恐ろしいものだな
雨に濡れて歩く 傘もささずに歩く 洗い流しておくれ 数々の芥と儚い夢を でもこれは人間考えだな 木や花や草にとっては 恵みの慈雨というわけだ 僕は心に沁みこむ要素を見つけられない 両手を広げて天を向いて 受け止めようとしてるのに まぶしい太陽の光にも やさしい月明かりにも 煌めく星たちにも 涼しく薫る風にも
遠回りをしよう 右折左折の坂道を 歩け歩け 車では見過ごすものを見つけよう 畑仕事のおじいさん 梅の実 木漏れ日 小鳥の囀り 木蔭で立ち止まり目を閉じよう 風は心地好く 君の声を運ぶ たまには便りをしやしゃんせ
僕は君を見習おう どんなに辛い時だって 君は笑顔を絶やさない どんなに悲しい時だって 君はすっと立っている 君は僕を捨てるかい 辛さを隠せない僕だから 我慢の足らない僕だから 遠くを見過ぎる僕だから
友よ 飲もう 飲み明かそう 一年一度 酔っぱらおう 友よ 飲もう 飲み明かそう 生きた昨日を悔やまずに 明るい日への橋渡し
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