批判を受けて
捨て台詞を叩きつけられて
先を見通したかのように断罪されて
それらはすべて
言い返しようのない事実であり
ただ心の奥底に刻み込むしかなく
やっと見つけた
長いトンネルの向こうの薄明かりは
行ってみれば瞬時の幻で
いくつもの迷路の分岐点だった
ひとつを行っては引き返し
次のひとつを試みる
何度でも
何度でも
彼らが立てかけた壁は
頑強にしてそびえ立ち
打ち破ることも
よじ登ることも
できやしない
土の上で大の字になった僕に
大粒の雨が叩きつけ
跳ねた泥が目を潰す
口を開けよう
鼻腔を開こう
耳を研ぎ澄まそう
この繰り返しよ
この連鎖よ
僕は半歩でも前進しているのだろうか