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青春の光と影

僕たちは、幼子たちがするように

わめきちらし、わきまえもなく背中をむけた

俯いたままの速足の靴音に

自分の愚かさが重なって、耳に鋭く響いた



幾年もの間、悔いて悔いて

すれ違いばかりの青春の交差点

ともに向かう青春の光は

僕たちには、ただ薄暗い夕暮れの街灯のようだった26.5.3-5.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

緑はいつも瑞々しい

中でも新緑は清々しく

僕の心を洗う


この季節に

リフレッシュして

再スタートを切ろう

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posted by わたなべあきお | - | -

初恋

どうしても伝えておきたくて

追いかけてみたけれど

そこには大きな溝があり

飛び越えさせない強さがあった

だからこのまま踵を返し

独りの部屋に閉じこもる

こどものようなあどけない笑顔

いつまでも一生抱えて

手を繫いだぬくもりを

忘れずに生きる



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posted by わたなべあきお | - | -

心の巣

戸惑う僕を見て

きみは勝ち誇ったように笑っていた

振り回されたように見えましたか

途方に暮れる僕と映りましたか


たしかに演技するほどの余裕はなかったさ

かといってお先真っ暗でもなかったさ

暗闇の中でも見る術を知っていた

黒の中の真っ黒を識別していた


強がるきみは翼を失くした鳥だ

作り笑顔はそのまま鏡には映らない

窓の外の雨が涙に化ける

その滴を指先で受け止めよう


結局僕は動かなかった

じっとじっと待っていたんだ

還るべきものは必ず還る

そこが心の巣だから26.4.11-1.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

言葉

言葉にしなきゃ伝わらない

言葉にしても伝わらない

言葉の限界

言葉の無力

でもやっぱり

言葉にしなきゃ伝わらない

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振り向けば

走り疲れて歩き出した

歩き疲れて立ち止まった

振り向き辿る足跡に

墓標のようにきみが立っていた

笑っておくれ

話しかけておくれ

肩を叩いておくれ

僕は

杖のいる老人になったようだ26.4.1-1.jpg

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こつこつ

凡人であれ

どこにでもいるような

ありふれた男であれ


しかし


なにかの時に

キラリと光る

玉を育てよ


にわかしごとではできない

生涯をかけた

こつこつ作業だ26.2.23.jpg

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宝探し

ガツガツしないで
せこいこと考えないで
自然体で行こう

自分がそういう風に
ゆったりと構えていると
ひとの心が見えてくる

波長が合えば
君の次の言葉が分かるし
そのかみ合わせが心地いい

心のポケットの
何かしらを探るのは
宝探しのようで胸が躍る

僕が求め続けていたそれが
目の前に明らかになるのは
いつの日のことだろう

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秋耕

秋耕・・・

辞書とは違う勝手な解釈をすれば

僕は秋夫

秋を耕そう

収穫後の耕しではなく

大いなる収穫のために

おのれを耕そう26.2.8-1.jpg

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急ぎ

僕は急いでいる

ゆっくり

じっくり

急いでいる

急ぎの尺度は

世間様に合わしてのことさ

常に

明日の終焉を前提にして

今日

生きている26.2.5-1.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

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