僕の履歴は、一応<高卒>となっているわけだが
一年生の夏には家を出たわけで、実質は<高校中退>と言った方が
正解かもしれない。
一学年五百数十名という団塊世代の中で、僕一人がどうなろうと
超進学校にあっては、何の問題もないことだったのだ。
二年生の終わりに、担任の先生に呼ばれた。
「お前は、どういうわけか入試の成績が良くて、その点数のおかげで
現時点では、男子のトップ50にぶら下がっている。(ぶら下がっている〜かよ)
どうする?こないだ親父さんとも話したんだが・・・」
「このまま国公立を目指すコースに残るかどうかだが・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「まったく!そこに立っていろ!」
職員室の他の先生方が、憐みの目を向けていた。

まったく・・・
最大の理解者は、超意外なところに居たりするんだよ。
まったく気付いていなかったけどね・・・
遠くからずっと見守ってくれてた〜そういう存在があるんだよ。
逆もまた然りでね。
君は、あなたは、知らないだろうけど
僕も、そんな存在なんだよ。
不思議だね。
近過ぎて、目の前の事象が、見えないことは多々あるんだよね。
だから・・・壁を立てない程度に、遠くから冷静に、冷徹に見守る。
ある意味・・・怖いね。
女性は、近年の女性は、見限りが速い。
喰らった男は、可哀想と言えば可哀想だけど
はっきり言って、自業自得だね。
隣の芝生〜論じゃないけど、
世の中には、いわゆる「いい男」「いい女」が居るさ。
そこから生まれる・・・目の前の男(女)の幻滅感。
もちろん、経済的自立の面で、立ち止まる(踏みとどまる)話も聞くけど
きみは、あなたは・・・偉いよ。
その決断力に敬服する。
そうはい言いながら・・・
そっと涙をふく姿を見てしまっ僕は・・・僕は・・・
「わたなべさん、卯の花も咲いてますよ」
仕事の見積で訪問したIさん宅の庭でのこと・・・
「♪卯の花の匂う垣根に・・・」
軽やかな歌声が聞こえる。
小学生のころ、合唱団だった僕は
ソプラノ担当だったのだが
「♪菜の花畑に入り日薄れ 見渡す山入端霞深し・・・」
この歌のアルトの旋律が好きで
今でもよく口ずさむ
性格的なものもあるのかな?
主役の引き立て役というのか
楽器で言えばベース音だな
そういう話になれば
「♪ヘイ ミスターベースマン・・・」を歌いたくなる