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背景の記憶(149)

君はお兄さんの強引さに屈した形だったけど

一番君のことを思っていたのは弟くんの方だったんだぜ

わかっていたかい?

僕はお姉さんの積極性に引っ張られた形だったけど

一番僕のことを思ってくれていたのは

妹の君だったんだね

僕は・・・気付かなかったよ

君が遠く東京にお嫁に行って

随分経ってから教えてくれた人がいたんだよ

世の中って・・・

そういうものなんだね

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ひと

人が 動く と書いて

働く と読む

そうか

そういうことか25.12.22-1.jpg

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絶句

言葉を 文字通りに受け入れるのか

その裏の心理を 逆説的に推し量るのか

そんなこちら側の揺れを 真っ向から打ち消すような

まったくストレートな 意思表示だったりして

お人好しとは こういう奴を言うんだろう

割り切りとは そんな貴方の代名詞なのか

涙を堪えて 振り向いたビルの陰に

鋭くも優しい眼差しを感じて 僕は絶句した



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ハロー グッバイ

いつも貰うばかりじゃ 申し訳ない

十に一つは お返ししなきゃ

「時には わたしに 愛をください」

って歌っていたころが 懐かしい



受け身の側の 心の隙間は

与える側の あなたにとって

暗く淀んで 見えたことでしょう

その暗い螺旋の渦を

明るく転じる想いを 失せさせたのは

鈍感そのものの 僕でした



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暗示

僕は、泥濘の坂を必死によじ登っていた。

後ろを見ると、たくさんの人たちが続いていた。

「こりゃぁ・・・<蜘蛛の糸>の坂道版だな」

と僕は思って誰に対してでもなく苦笑いをした。

関所らしき門があって、門番はいず、

シンプルなカード挿入口が待っていた。

しかし・・・何度試みてもカードは入らず

エラーのブザーが鳴り響いた。

後続の人たちも一緒で、誰一人として通過できるものはいなかった。

垣間見える門の先は、ほのかな明るさを帯びていた。

「これは何の門なんだ?」

「あの先には何が待っているんだ?」

そう考えながら引き返そうとしたとき、目が覚めた。

夢か・・・

それにしても暗示的な夢だな・・・

今の僕には、あの先に行く資格がまだないようだ。
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唯我

いろんなことがあるさ

いろんなひとに会うさ

僕はそれらを

みんな真面に受け止め過ぎるのかな


くだらないこともあるさ

情けない奴らもいるさ

僕はそれらを

なぜか無視できないんだよな


感化しようとか

立ち直らせようとか

そんな大それたことは思っちゃいないさ

ただ・・・

こんな男もいるんだぜ

って言いたいのかな

僕は・・・

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脱力

息子たちと同じ世代の君に

僕は多くのことを学んでいるんだよ。

仕事に対する直向きさ

施工における丁寧さ

慌てず騒がずに進める段取り良さ

僕自身もそうあるべきだなと思う。

しかしながら・・・

その愚直さ故に

君は疲れているよ。

休みなさい・・・ゆっくりと・・・。



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逆転

挫折の時こそ 学びのチャンス

隠遁のなかで 過去を省み 未来を模索する

成金的成功者は 哀れなり

運と時代に 責任をなすり付ける

世間の喧騒のなかに 真実の声を聴こう

滴り落ちる雨粒に 石を穿つ力を貰おう

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支配

<自由>の反対を意味する言葉は?

と問われて・・・

普通は<抑制>とか<束縛>とか答えるのだが

彼は・・・

≪支配≫なんだと言い切った




彼・・・・・・・・・・・・・尾崎  豊

生き急いでしまった・・・・・・・・・・



僕は

言葉を吟味していない25.12.12.jpg

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覚悟

あの人が逝き・・・またこの人も逝き・・・

「死ぬに定めなし」を実感する毎日。

ひとも羨む大金持ちでも、息子さん二人が相次いで急死。

定年退職して、さあこれから夫婦で旅行でも・・・の人が

肺がんであっけなく逝ってしまったり。

前妻の娘さんが二人いて、片や葬儀で泣き崩れ、片や顔も見せず。

僕が触れるだけでも、生々しいドラマが繰り広げられる。

『臨終のことを先に習ひて、後に他事を学ぶべし』は

どなたのお言葉だったろうか・・・

みんな〜ひとは死んでも、自分はまだまだ死なないと思っている。

その瞬間は今夜訪れるかもしれないのに・・・。25.12.11-1.jpg

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