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二重生活

きみは悪くない。
精一杯正直に生きてきたさ。
親の意向に従ったことも、きみの環境なら仕方のないことさ。
もし、時の悪戯がなかったなら、まったく変わったかもしれないね。

人の出会いというものは、悲喜劇の連続だ。
良き夫婦を、良き妻を演じ続けるのはさぞ辛かっただろう。
親を悲しませたくなかっただろうからね。

もう少しの辛抱さ。
最低限の親としての責任を果たし終えるからね。

遅れすぎた再会が、伴侶への幻滅を加速させる。
それは理解できるような気がするよ。
無頓着、無知、無慈悲・・・
「無」と付くものの全てを持ったような人だね。
最悪なのは、そのことに本人が気づいていないことだね。

二重に生きることを習得したことが、良いのか悪いのか?
僕には何とも言えないよ。
割り切りと言ってしまえばそうなんだろうけど・・・。

世の中には、同じような境遇の人が多いんだろうな。
諦め、最低限の義務、自分だけの光・・・

僕は、そっと見守るだけだ。
そのことを、ずっと前のあの時に託されたように思う。
そう確信している。


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母性

「初めから失われていて、生涯、決して手に入れることのできない父性」・・・。

               二重生活(小池真理子)


僕の場合は、【母性】なのだが・・・

加えて、【家庭的温かさ】とでも言おうか、これらの欠落が、僕という人間を形成

するにあたって、大きく影を落としているのは明らかだ。

一つの家庭を築き、子供たちや孫たちに囲まれた生活であっても、その影は消えて

しまうほど薄っぺらなものではない。

家の中のざわめきの中で、ポツンとしている自分がいる。孫たちのはしゃぎ声や

テレビアニメの騒音さえ、耳に入ってこないくらいの深淵の中で、僕は膝を抱えて

顔を埋め、かすかな母のイメージを確かなものにしようと彷徨い歩く。

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提言

恐れ多くも、A首相への提言

もう少しゆっくりと話されたらどうでしょう?

一語一語噛みしめるように話されたらどうでしょう?

キーワード、キーセンテンスには間とアクセントを!

結論的には・・・

せっかくの美しい日本語が生かされていませんね

演説としては・・・

O大統領の方が格段上ですね

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ヤドカリ

この時代に生まれ

この時代に生きている以上

この時代を恨むことはできない

戦争絡みの時代よりは、はるかにましと言える


成功者はまるでサーフィンのように

鮮やかに波に乗り

潜り抜けジャンプする


未熟者はビッグウエーブに巻き込まれ

海底に叩き付けられる

そしてまるで貝殻のように

砕け散る


波に乗るのが男気か

砂と戯れるのが余裕なのか

ぼくは・・・

ヤドカリのように

空いた貝殻を探し続けている



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背景の記憶(221)

『「好きな人」と言われるより「大切な人」と言われたい。』

そんなことを言うひとだった。飛び抜けて次元が違うというわけでもないが、

薄っぺらな恋愛感情とは違った存在ということだろうと受け止めた。

でも、そのレベルに行くまでの過程として、「好きな人」〜もあるんじゃないの?

と僕は心の中で思ったものだ。


あれからう〜んと時を経て、僕は同じ言葉に出会った。

思い返せば、その君はまだあどけなさを残した中学生だったんだものね。

親や知人の敷いたレールを歩んできた君が味わった挫折と失望。

環境として、君とは対極にいた僕は、そんな君の未来を想像すらできなかった。

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厳しさ

世の中、大方の人は、他人に厳しく、己に甘い。

他人に対しては、これでもかという位に徹底的にやり込める。

「でも・・・」と言いかければ、「言い訳するな、見苦しい」と返される。

逆に、自分が言われる立場になると・・・

「あんたに言われたくないね、じゃあ自分はどうなのさ」とやり返す。


だめだ、こりゃ・・・


他人に厳しく

自分や身内には、その何倍も厳しく

こうでなくちゃ、言う資格はないな。

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心の旅

月は東に日は西に

まだ青みの残った東天に

薄ぼんやりと歪な月が浮かんでいる

見つけたのは僕だけでしょうか

同病相哀れみ

なんと存在感の薄いことでしょう


川の対岸を

大勢の人たちが上流を目指す

こちらの岸は僕独り

やがて本流は枝分かれする

此処が分かれ目

所詮目指す先が違うのだから

大きく深呼吸をして

山の頂を見据える

孤高と言うには程遠い

暗くなればあの月が

足もとを照らしてくれるだろうか



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T様邸(北区)外壁修繕工事

隣家解体に伴う修繕工事です。

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京都の街なかは、こういうお家が多いですね。

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なにも要らない

どんなに言葉を駆使しても

メールでは伝わらない部分がある

どんなに心を込めた言葉でも

電話でも伝わらない部分がある

それでどれだけつまづいてきたことか

不思議だな

直接逢えば

言葉なしでも伝わっちゃうんだから

目・・・仕草・・・

そばにいるだけで

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正夢

望みがあるのなら
いつもそのことを強く思いなさいと
みんながそう言うけれど・・・

押してもだめなら引いてみな

一回プツンと切ってみな

忘れたころに
向こうから近づいて来ている
自分の中にもう住み着いていたりする

希望なのか
執着なのか

善なのか
偽善なのか

此処を超えて
行きたい場所がある
今の関わりごとにサヨナラして
やりたいことがある

時間がない
柵が多すぎる
何よりも清算する手立てが貧弱すぎる

迷彩服を着込んで
腹這いで少しづつ行進する

楽をしようとは思わない
誰かが言っていたよ
「当たり前は努力しないとできない」

posted by わたなべあきお | - | -

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