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遅い春

君と僕は同姓で

君のお母さんも先生で

二人は姉と弟みたいでした

なんでも話して

なんでも理解し合って

なんの不自然もなかった

あれは何時からだったんだろう

この思いはなんだ?

って思い始めたのは

posted by わたなべあきお | - | -

帽子

帽子さんよ ありがとう!
仕事現場で家の裏を歩いていたら
出窓の角でしこたま側頭部を打ちました。
目から火花とはこのことで、痛いのなんの・・・。

ところが幸い、僕は帽子を被っておりました。
直にぶつけていたら出血もんでしょう。

目の高さと頭とは違うんですよね。
再認識でございます。

帽子・・・
今はやらないゴルフや野球もそうですが
ファッション性よりも身を守る役目なんですよね。
暑さとか光線とか飛んでくるボールとか・・・

それにしても
帽子の似合わない男だなとつくづく思う。
頭が大きいんだよな。
小学生の時、標準サイズの赤白帽が入らなかった。
58㎝・・・覚えている数字だ。
被るというより頭に乗ってる〜という感じ。
大きくても脳みそいっぱいなら納得なんだけどね。
そのようでもないし・・・。25.2.20.jpeg

posted by わたなべあきお | - | -

顔は母親似かな

おでこ 眉 目 鼻 口 輪郭・・・

殊更に目が特徴的だ

母もどこか遠くを見ている

焦点が合っていないわけじゃない

はるか遠くを見つめている

口元も意味ありの表情を見せる

きりっともしてないし

はっきり微笑むわけでもない

微妙な笑みを浮かべている

照れなのか相手に対する防御なのか


両頬を叩いて鏡を離れ

僕は現実に立ち向かう

まだ眼力は残っているぞ
 目.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

無重力

心の無重力とでも言える
空間があったなら
すんなりドッキングできたでしょう

重力が
葛藤や摩擦や逃避を生み出し
激しい磁力は衝突を引き起こす

心世界の塵たちは
想像以上に厄介で
ひっつき絡み締めあげて
過呼吸世界に引きずり込む

転結は要らないさ
起承を繰り返してくれないか
終わりのない世界に
漂わせてはくれないかい



25.2.16-2.jpg

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正々堂々

頑張ってる!っていうのは、見ればわかります。
見せかけ〜というのも、見ればわかります。
それは特殊な能力でもなんでもなく、わかるものです。

見せかけようとする人は、多弁です。
言葉で飾り補おうとします。
相手の(廻りの)心を探して、目が動きます。

むしろ、無言ほど強いものはありません。
黙々と〜と言った方が正しいかもしれません。
ひとが見ていようが見ていまいが、黙々と・・・。25.2.17.jpeg

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トランプゲーム

それを中途半端と言うべきか
程良い収まりと言えるのか
僕は言葉を呑み込んだ


あのとき・・・
もし発してしまったとしたら
あなたはどう反応したのでしょう


幾種類もの結果を思いめぐらせていると
そのどれもが正しい応えのような気がして
僕は呑み込んで良かったと思うのでした


僕の幼稚な経験から言えば
すれ違う心の交錯は
希望や期待と背中合わせで
トランプゲームのようにひっくり返るのです


ダメージを怖れて
次のカードを求めなかったのは
僕の臆病だったのでしょうか
それとも・・・25.2.16-1.jpg

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甘辛

「一難去ってまた一難・・・生きてる証拠よね」

そう言い切れるあなたは凄い

「図太く逞しく明るく乗り切っていきましょ」

「心持ひとつでこの世は天国」

なかなかそうは思えないものさ

あなたは相当な<辛酸舐め子>ですな

それに比べて僕は・・・

甘い甘い<砂糖舐め男>です

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山荘

ショートカットは止めにして
遠回りして帰ろう
鞍馬の奥深く花背の峠は
雪に覆われていた

北山杉に囲まれた中腹に
山小屋風の家が一軒
似合いのRV車がかっこいい

鎖もなく走り回る犬
軒先で腕組みをしながら見守る婦人の笑顔
子どもたちの下校時間にはまだ早いのか
ゆったりとした絵のような風景だ

憧れの山荘生活
街への下り坂になって
買い出し気分になっている自分に
苦笑いした山小屋.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

親代わり

常はモノトーンが基調のファッションでしたが

あの日、まだ半袖には寒い春の日

鮮やかなコバルトブルーのシャツで

あなたは僕の前に現れました


ちょっと胸を張ってみせたポーズが

ファッション誌から抜け出したようで

僕は戸惑ってしまったのでした

あれがあなたの告白だったのでしょうか


高校の卒業式

教室の後ろには

真っ白なブラウスと濃紺のスーツに身を包んだ

あなたの姿がありました

クラスのみんなにはどう映ったのでしょうか


日射しはやわらかで温かく

ゆっくり並んで歩く二人の影は

それから先の何を物語っていたのでしょうか二人の影.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

わすれもの

幼すぎて言えなかった

亡母への「生んでくれてありがとう」

痴呆で伝わらなくなってしまった

親父への「いつも見守ってくれてありがとう」

気恥ずかしくて言えずじまい

兄貴への「誰よりも認めてくれてありがとう」


どうしていいのかわからなかったにちがいない

継母への「素直でなくてごめんなさい」

兄らしいこと何にもできちゃいない

義弟への「至らぬ兄貴でごめんなさい」

いちばん苦労したんだろうに

姉への「楽させられなくてごめんなさい」


あっちへもこっちへも

おおきなおおきなわすれもの

今からでも遅くないのかな

とどけ とどけ

時空を超えて

posted by わたなべあきお | - | -

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