風が君をつれてきたか
波が君をつれてきたか
いつか君とこの道を歩いて
ここに胸中の涙を埋めた
いつか君とこの道を歩いて
その足跡を消しながら去った
海は静かに目を閉じて
そっとほほ笑むばかり
海が君を呼んだか
空が君を呼んだか
さすらい人よ休むがよい
つかれた体を横たえ休むがよい
百年の風雨にたえた君の歴史を
ここに埋めて休むがよい
(チョルラの詩)
「自らの孤独と認めれば
そこから抜け出せる」 (ニーチェ)