風が君をつれてきたか

風が君をつれてきたか
波が君をつれてきたか

いつか君とこの道を歩いて
ここに胸中の涙を埋めた
いつか君とこの道を歩いて
その足跡を消しながら去った

海は静かに目を閉じて
そっとほほ笑むばかり


海が君を呼んだか
空が君を呼んだか

さすらい人よ休むがよい
つかれた体を横たえ休むがよい

百年の風雨にたえた君の歴史を
ここに埋めて休むがよい

        (チョルラの詩)



「自らの孤独と認めれば

     そこから抜け出せる」   (ニーチェ)



29.3.9-1.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

▲page top