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夏の終わりに

追いかけない

待たない

追わなくても

待たなくても

来るものは来るし

来ないものは来ない


そう言い聞かせた

この夏の終わり25.8.27-2.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

言魂

眠るあなたに語りましょう

声に出して話しましょう

むかし・・・

あなたにそう教わったから

語りかければ

魂が聞いていると

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posted by わたなべあきお | - | -

ひとりぼっちの二人

僕は

こういう状況には免疫があるんだよ

みんなが

寂しくて

悲しくて

耐えられない世界


僕はむしろ

落ち着くんだ


もう

あれこれと

賑やかさを求めたりはしないのさ25.8.17-1.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

WHAT

あらゆる通信手段を断って

ぽつんと・・・独り

そのあとに来るもの

沈黙に反応するもの

それに賭けてみる


大事とか

大切とか

それって何だ?


煎じ詰めて

絞り込んで

見極めて・・・


そこに僕がいますか?

僕は

あなたの何ですか?25.8.16-1.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

手紙

手紙を待っていた時代が懐かしい

相手の心なのに

その中身を想像して膨らませた


画一的な文字の羅列でなくて

相手の心が

文字の中に浮かび上がってくる

手書きの便箋に踊った左の胸


あなたの流れるように美しい

万年筆で書いた文字たちは

その言葉以上に

僕の心を揺さぶった


あれだけ待ち続けていて

しっかり受け止めることができたのに

返せない僕がもどかしかった

ガリ版切りのような尖った文字が

僕の想いを遮断した


目を見ればわかるよ

そんな言い訳が

僕の心の中を駆けずり回った25.8.13-3.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

大丈夫ですか

君は

自分のことは何も言わず

ひとの安否を気遣う

それが

まともな人間としての

最低条件なんだろうね

大方は

自分のことばかり気にしている25.8.7-2.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

輝き

子供に帰ってゆく老人

オシメをしても違和感は訴えない

半分意味不明の言葉

歩く姿も危なっかしい

違うのは・・・

目の輝きか25.8.2-1.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

一方通行

心は自由さ

どんな世界にだって飛んで行ける

君の胸にも飛び込んで行ける

でも

一方通行だよね

僕の心の挑戦は・・・25.8.3-6.jpg

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卒業写真

きみの笑顔を思い出したよ

前髪をきゅっと上げてピン止めして

おでこが気持ちよく笑っていた

あんなに勇ましいきみは初めて見たよ

いつもははにかんで上目使いだったからね

きっとなにか吹っ切れたんだろうね

小学校の卒業写真だよ

六年間ずっと同じクラスで

いつも二学期の学級委員で・・・

きみは今もあのままだろうか

僕はなんにも変っちゃいないよ

すっとあのころに帰れるからね25.7.23.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

帰る

その女の子は

大好きな北の大地へ

「行く」とは言わない

すごく自然に「帰る」と言う

あたかもそこが故郷であるように


もっとも落ち着く

もっとも安らぐ

心の故郷

魂の故郷なんだろう


あの世にゆくことを

帰寂とも言うからな

ほんとに心の底から

魂的に

故郷なんだろう

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posted by わたなべあきお | - | -

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