ぴったりの言葉を探し続けて 見つからず、思いつかず 一言も書けなんだ ひとはなぜ日常の中に 思いを凝縮できないんだろう 送った人たちが 亡き人を形作ってゆく それぞれの思い出と感傷で 聞こえているかい 見えているかい 届いているかい 霊界を彷徨いながら しかし、確実に この思いは届く それこそ 絆と言うべきだ
僕は 真底正直者か 僕は 己を飾っていないか 僕は 言葉に尾ひれを付けていないか 幾千もの弓矢が降り落ちる 段ボールの楯を突き抜ける 潔く立ち上がれば矢は蝶に変化する 僕の想いは無言では届きませんか 言多ければ多いほど虚しさがつのります 僕の振りかざした拳は見えないでしょうね どこへも落としようのない拳ですから S・O・S 僕の手旗信号が見えますか 北の大地の女神よ 大都会の理解者よ アルプスの麓の仙人よ 古都に住む清貧の人よ 孤島に生きる文人よ 僕は・・・ 星空の中で旗を振る 懸命に旗を振る
想い出の中に生きて・・・ 想い出に勇気づけられて・・・ この空間がなかったなら 僕は絶えてしまう 彼は現実に生きて・・・ 罵詈雑言にも耐えて・・・ 必死に食らいついている 彼はもう一人の僕だ 夜と朝の間に 二人はすれ違う バトンタッチと言えるのか 目と目で合図をして 軽くハイタッチする おつかれさま・・・ 頑張れよ・・・ 暗闇と日差しの中に それぞれが吸い込まれるように 歩き出す
僕は蟻になりたい 僕は花になりたい 僕は雲になりたい いっそ石になりたい・・・ それって 蟻さんたちや 花々や雲や石に対して 失礼だよな 勝手すぎるよ 現実から逃げている 問題を直視していない いろんな言い訳ばかり考えている 右足を斜め後ろに三歩下げて 両手を前へ突き出して 顎をぐっと引いて 奥歯をしっかり噛みしめて さぁ〜来い!と 心の中で叫んでみよう
いつになったら、這い上がれるだろうか 若いころのこの疑問は たとえかすかでも、光を見ていた 今のこの疑問は あまりにも時が限られていて 絶望に等しい 若いころの無様は 捉えようによっては、かっこよくさえある 年老いた無様は どうしようもなく哀れだ 転がり続けたあの頃は 尖った自分が、時に愛おしかった いま同じように転がり続けたなら 奈落の底へと一直線に落ちて行く 唯一の救いは その落下の速度を 胸に刻み込むことだけだろう 時速百キロを あたかもスローモーションのように
さりげなく〜が僕のモットーだけれど そこにはいくらかの負荷が働くんだよね かっこつけるわけでもなく 強がるわけでもなく 自分の内奥では激しく闘っていても 顔や目はサラッとしていたいんだ できれば・・・ 軽く微笑んでいたい 征服感や達成感を 自分だけの宝としてしまっておきたいんだ
「波乱万丈」だの「苦労の連続」だの 自分が言うな 自分がそこにいないとき 自分の耳に聞こえない場所で ひと様が言うことだ そして・・・ 誰かが「・・・だってね?」って言ったら 黙って笑うだけさ それでいい・・・それでいいのさ
ちゃん付で呼ばれるのは どうなんだろうな 親近感? 警戒心なし? 同性ならわかるけど 異性からだとね ちと考えちゃう 子どもほど離れてはいないし 同世代でもない 微妙な年齢差 でも・・・ 会話に居心地がいいのはどうしてだろう
まったく目立たないところに 善人はいらっしゃる すぐそばに 正義感の強い方はいらっしゃる ふとした縁で 巡り会い 触れ合う 僕はあなたにとって そんな存在でしょうか 恥ずかしくなります
いつも通る道端の花々も 時間帯によって、その表情を変える 眠り・・・咲き・・・しぼみ・・・ 時に、励まされ 時に、慰められ 時に、おまえもそうか〜と愛しくなる 目に映るものすべてがそうかも知れないな 空の雲であり 木陰の風であり 夜空の星たちであり
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