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人生の最下段

 不幸の極みが最大の幸福と接している。 


 人はあまりにも同感することには反撥する。 


 人は賞められると大抵駄目になる。そして悪口はいつでも激励である。


 利己心をもつものだけが、不安である。


 あゝそうか、と解ることばかり聞いていても何にもならぬ。どうしても納得のいかぬことにぶつかって、初めて自己の殻が破れる。


 言葉に出して言わないと承知しないひとがある。・・・恥じらう顔、震える唇、目まぜする眼の値打ちを知らない。


 いつも人生の最下段に自己を発見するものにのみ、瑞々しい生命が恵まれる。


                         毎田 周一


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posted by わたなべあきお | - | -

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