<< 2026/07 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

それでいい

   これっぽっちしか
   できないんです

   それでいい
   それでいい
   それでいいのです

   あれも
   これも
     ではなくて
   あれが
   これが
     なのです


    【横田 武】

…………………………………………………………………………………………………………………………

達観の域の先生に、何もかも反発して、いきってた二十歳の自分。

それさえも見透かされて、ただ無言で見守り続けてくださった。


  先生 僕は何でも先生の逆です
  そこで先生はおっしゃりたいのでしょう
  物にも事にも裏表の二つの顔があるのだと
  わかっているんです 先生のおっしゃることすべて
  でもどうしても ああ これが人生なんだと
  割り切れない 悟りきれないのです
  それこそ 本当の負け惜しみのような気がして
  こうして何もかも反発しているのです
  お許しください 先生

             二十歳の詩集




img3086_39A28014-5AB5-4FFB-A92A-B7D34E47DF6B-1024x683.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

出合い

    この世の
    人と人との
    出合い
    事実は偶然である
    けれども
    それを
    表現すれば
    必然であり   
    真実である

    この世の
    人の情の
    有難く

    【横田 武】


20260413_123548.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

スタート

   きまったところで
   立ち止まるのと
   きまったところから
   歩き出すのと

   わかったところで
   ストップするのと
   わかったところから 
   スタートするのと


      【横田 武】

posted by わたなべあきお | - | -

母を慕う

     母を慕う

  母を慕う
  わが心 すなおなり

  母にそむく
  わが心 いがむなり

  このふたつ 
  いつも母の姿につながり
  からみあいて この年までつづきぬ

  あわれにしておかし


    【サトウハチロー】


 ……………………………………………………………………………………

 母の名を呼んで さみしく甘える

 サトウハチローとは全くちがう…

 おかあさんのぬくもり そして イメージ

posted by わたなべあきお | - | -

投影

鏡を見る

目を見る
口元を見る

挑んでいるか
活き活きとしているか
歯をくいしばっているか

己の顔に
心の投影を確認する

posted by わたなべあきお | - | -

真夜中の靴音

真夏の真夜中

あなたは颯爽と歩いている

まさに風を切るかのごとく

男勝りのその歩調とは

ちょっと不釣り合いな軽い靴音が響く

何分の何拍子とも言えない正確極まりない歩調

シュッ シュッ シュッ シュッ………シュシュッ シュシュ! 

まさか今、スキップを踏んだ?

そうか…あなたは確信したんだな

よかった! と あれっ! と…

僕の立ち位置を確認したくなる

僕は真夏の夜の寝床じゃないか

じゃあ…あの靴音は?

リアルすぎるスキップ音だけが

いつまでも耳奥に響きつづける

posted by わたなべあきお | - | -

ひとりひそかに

  ひとりひそかに


  深海の真珠のように

  ひとり ひそかに

  じぶんを つくってゆこう

    【坂村真民】

…………………………………………………………………………………………………………………………

 人間下座の経験のない者は、まだ試験済みの人間とは言えない。


  
         【森 信三】

……………………………………………………………………………………………………………………………


いわゆる「下座行」は、高校生の時からあたりまえのこととして経験した。

辛いと思ってしまえば、「行」にはならない。

今も昔も同じだが、トイレ掃除とかごみ拾いとか…

外見さりげなく、サッとできてこそ、そこに意義がある。

posted by わたなべあきお | - | -

  垣間見た 人の心の瞬間は

  見事なまでに的を射た正解で

  他の場面すら要しない

  そんな千里眼的要素が この身にあろうはずもなく

  ただボンヤリと 薄目を開いて見ていただけのこと

  彼らが 自然を装おうとすればするほど

  その不自然さは増幅し鮮明化し

  嘘の固まりが突出して 弾け飛ぶ

posted by わたなべあきお | - | -

天空の城

自分は自分であって
他の誰かさんではない
他人様の眼が作り上げた僕は
誰がなんと言おうと僕ではない

親のせいにして
辛うじて自分を保っている人を見る
その際どいアンバランスな心に同情を覚える
みんな みんな 似たり寄ったりさ

梅雨空のベタついた空気が
心の中まで染み込んでくる
吸い込んだ空気が 酸素が
脳まで届かずに
冴えない頭を さらに混乱させる

こんな時こそ こんな時こそ
母に居てほしい
言葉は要らない
温もりだけで 僕は救われる

天空の城に旅した夢を見る
虚像の世界のその中に
リアルな母の実像を発見する
しかし しかし
いつものように いつものように
母は僕を追い返す
まだ此処へは来てはいきません…と


 

posted by わたなべあきお | - | -

時分の花

   若さの積み重ね

   その先に存在し得る 輝く結晶

   いや、しかし…

   若きその時の その一瞬の美こそが

   素晴らしいのではなかろうか

   もう二度とは帰れない

   あの輝き

   懐かしむ老人の眼差し

posted by わたなべあきお | - | -

▲page top