時には母のない子のように
だまって海を見つめていたい
時には母のない子のように
ひとりで旅に出てみたい
だけど心はすぐかわる
母のない子になったなら
だれにも愛を話せない
時には母のない子のように
長い手紙を書いてみたい
時には母のない子のように
大きな声で叫んでみたい
だけど心はすぐかわる
母のない子になったなら
だれにも愛を話せない
【寺山修司】
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僕は母のない子になったから……
それから先は言えない
風
そうか
じゃあ あの丘へ登ろう
どんな風が吹いているのかな?
でも……
ふたりで一緒に行けば
優しく頬を撫でるそよ風かな?
それとも……
きみが僕にしがみつくほどの
イタズラ風かな
風(返詩)
手を繋いで
一緒に駆け上がりましょう
息を切らしながら見下ろす景色は
きっと……素敵ね
清々しい風が吹き
私の隣にあなたがいて
あなたの隣に私がいて
ふたり……微笑み合い……
それだけで幸せ
ふたりに嫉妬した風が
いたずらに吹いても
かたく握り合った手はほどけない
いつまでも
このままでいたい
このまま
時が止まってしまえば良いのに……

この交換日記なような…
快晴
秋らしい澄みきった青空
美味しい…と実感する空気
生まれ故郷の家でなら
縁側に寝転んで
座布団を枕代わりにして……
果てしない夢の中に溶け込んで……
それもまたはるかに遠い 夢のまた夢
だれが言った?
「故郷は遠くに在りて思うもの」
人生に闘い……破れて……
いや、破れたわけではないが
何に幻滅しているんだろう?
こんなはずではなかった……と
これがそうだと思えない……自分
何かをやり残している
何かに挑戦しきれないでいる
やはり 物 ではない
やはり 心 なんだ……と
その 心 の向け処に彷徨い続けているんだろう
心の奥深い部分で到達しているのに
躊躇する自分
立ち止まる自分
後ろを向いてしまう自分
さあ、もう一度
回れ右!をしてごらんなさい
この澄みきった青空さんに
笑われますよ
自称……万年青年さん
