一途に 一本道
馬鹿正直に 一本道
振り向かず 一本道
惑わされず 一本道
蒼空に突き抜ける
一筋の飛行機雲
角度を上げて天空までも飛んで行け
僕は沈んだ心に翼をつけて
あの飛行機雲と同化する
この苦しみは 救い
この哀しみは 希望
この寂しさは 光明
全ては対極に位置している
全てを克服した時
円弧の始点と終点が合致する
月の光と影の接点のように
眼も眩む輝きが待っている
♪あなたがいつか言ってた
誰にでも明日がある
だから
あの青い空を見るの
若いってすばらしい
♪あなたに声をかけたら
歌声がきこえてくる
だから
涙さえすぐにかわく
若いってすばらしい
車のハンドルやブレーキに
あそびがあるように
僕の心にも
あそびを持とう
急ブレーキ、急ハンドが
多すぎる
まだ...
僕の心に
ナビやドラレコは
付いてはいない
二度とない人生だから
無限の愛を
そそいでゆこう
一羽の鳥の声にも
無心の耳を
かたむけてゆこう
二度とない人生だから
一匹のこおろぎでも
ふみころさないように
こころしてゆこう
どんなにか
よろこぶことだろう
二度とない人生だから
一ぺんでも多く
便りをしよう
返事は必ず
書くことにしよう
二度とない人生だから
必ず一番身近な者たちに
できるだけのことをしよう
貧しいけれど
こころ豊かに接してゆこう
二度とない人生だから
つゆくさのつゆにも
めぐりあいの不思議を思い
足をとどめてみつめてゆこう
坂村 真民
四股を踏む
心の中で
四股を踏む
意識して、意識して、
ズン、ズンと脳天に響く
ズン、ズンと下っ腹に響く
よし!ドンと来い!
待っているだけでいいのかい?
じゃあ、追いかけるのがいいのかい?
思考は薄っぺらの脳内を駆け巡る
自分A対自分Bでじゃんけんをした
何回勝負しても決着はつかない
AもBも自分だが
いかにも自分が強すぎる
ここで登場!
超客観視する自分様
答えは明快そうで複雑
是々非々、時と場合、押してもダメなら引いてみな、捨てる美学
天を仰ぐ
そして目を瞑る
暗闇の中に光明を見る
そう、それが答え
さよならも言わないで
去ってしまった あなた
さよならは 永遠の別れとでも言うように
言葉も文字も残さなかった あなた
かすかな希望の欠片さえも残さずに
まるでそうすることが 別れの美学とでも言うように
あの頃のかすかな余韻の場面の中に
希む光を見つけようとしたけれど
僕を拒絶するように 扉は閉じられていった
鍵止めのない扉が 非情の風に
ゆらゆらと悲しい鳴き声をきしませていた
長たる者は 嘆くでない
長たる者は 涙を見せるでない
長たる者は 愚痴をこぼすでない
長たる者は ひたすら忍ぶべし
長たる者は 夢の中で息をする
たとえ貧しき一軒のあばら家の主であろうとも
心の旅に出よう
行くあてのない旅へ
オロオロと彷徨いながら歩き続けよう
この杖はありがたい
女性たちの泪の結晶だから
この杖は決して折れはしない
女性たちの母性と純情の塊りだから
知己を失えば
呆然自失の世界
魂の抜け殻
それでもなお生き続けてこそ
知己の知己たる所以なのか
恩師が亡くなられて、自分でも思い出せないくらいに、呆然としていたらしい。
それほどにショックは大きかった。そして改めて、師の偉大さを思い知った。僕と言う人間をシトレートに受け止めて下さった。そして時に、まるで同世代であるかのように酒を飲み交わしてくださった。
さて、恩返しは何なのか?どうすべきなのか?その答えが重い。