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野の花

♪果てしない大空と
 広い大地のその中で
 いつの日か幸せを
 自分の腕でつかむよう
 歩き出そう明日の日に
 振り返るのはまだ若い
 吹きすさぶ北風に
 とばされぬようとばぬよう
 こごえた両手に息を吹きかけて
 しばれた体あたためて
 生きるのがつらいとか
 苦しいだとか言う前に
 野に育つ花ならば
 力の限り生きてやれ
………………………………………………………………………………

さすがに千春のあの高音は出ないけど

詩に込められた心と声がこの胸に響きわたる

置かれた環境というのは不思議なもので

北の大地は人の心を広く大きく優しく育て上げる

北の恋人がそうであったように

ありのままでいて、有り様のないパワーを秘めている

posted by わたなべあきお | - | -

慈雨

久しぶりの雨が降っている

静かななま暖かい雨だ

これこそ慈雨というのだろうか

渇水の貯水池には幾ばくかの恵みとなるだろう

高台から見下ろす市街は

やわらかく煙って見える

まるで温泉地の湯気のように

干からびた人の心に

やさしく染み込めばいいのに

posted by わたなべあきお | - | -

同化

飛び抜けた快楽を求めるのではなくて

むしろ…何気ない、誰も振り向かないような

小さな….ささやかな…ことのなかに

よろこびを見つけよう

それが、人であれ、事象であれ…

どんなに小さなことでも、心に入り込めば

縦横無尽に拡散肥大して、天空を跳び跳ねる

その四次元的世界に存する魂は、想像を絶して呼応、反射する

あなたが同じ照射を試みているのなら

それは寸分の狂いもなく、絡みあい、同化する

posted by わたなべあきお | - | -

共有

大勢の中の孤独

年齢差による孤独

価値観の違いからくる孤独

それら全てが

僕を片隅へと追い詰める

しかし僕は秘密の隠し穴を持っている

そこに、潜り込めば

その先は光にあふれ

同じ価値観の共有者がいる

posted by わたなべあきお | - | -

人知れず

♪信じてくれよと頼みはしない
 あなたの支えになれたなら
 それでいい それでいい
 黙っていても
 通う心の真珠のいのち
 人知れず 人知れず
 愛していたいのさ

 好きだなんてそんな言葉はいらない
 あなたがわかってくれたなら
 それでいい それでいい
 何もいらない
 暗いこの世に灯りをひとつ
 人知れず 人知れず
 灯してみたいのさ 

………………………………………………………………………………

酒の勢いもあって

自分の結婚式でアカペラで歌った

あれから半世紀

灯りは何とか消えずに灯り続けている  
 

posted by わたなべあきお | - | -

涙を拭いて

♪あの日 夢をさがして
 おれたち愛を 捨てたふりしたさ
 二度とめぐり逢うとは
 思わなかった この街角で
 ぬれたまつ毛ふきなよ
 あれからつらい暮らしをしたね
 やせたお前の肩を
 この手に抱けば すべてがわかる
 涙をふいて 抱きしめ合えたら
 あの日のお前に 戻れるはずさ
 涙をふいて ほほえみ合えたら
 遠い幸せ きっとふたりで

 泣いて 涙枯れても
 心に愛は 消せやしないさ
 迷いつづけた人生
 今日からお前 離しはしない
 涙をふいて 抱きしめ合えたら
 あの日のふたりに 戻れるはずさ
 涙をふいて ほほえみ合えたら
 遠い幸せ きっとふたりで
 

posted by わたなべあきお | - | -

恋唄

♪あなたのくちびるの風と雨
 あなたのまなざしの絹の糸
 あなたのゆびさきの花の色
 あなたのみみたぶの銀の夢
 面影を描くのに
 筆はいらないよ 
 あなたが暗闇から 
 呼びかけてくれれば
 面影を描くのに
 筆はいらないよ

 あなたのかなしみの青い海
 あなたのさびしさの暗い夜
 あなたのぬくもりのハンカチーフ
 あなたのよろこびの星の渦
 この愛を告げるのに
 言葉はいらないよ
 あなたがぼくの腕に
 よりかかってくれれば
 この愛を告げるのに
 言葉はいらないよ

 あなたの細い手の逆さ時計
 あなたの肩までの夏の服
 あなたのせつなげな眉の線
 あなたの舌足らずな言葉たち
 永遠のまごころを
 あなたに贈りたい
 あなたが伏せ目がちに
 微笑んでくれれば
 永遠のまごころを
 あなたに贈りたい

posted by わたなべあきお | - | -

帰路

枯れた年代の熱い想い

古木に生き残る一枚の若葉

忘れかけていた青春の名残り

重い足取りの僕に

思いがけずかけられた優しい言葉

その自然さが

その然り気無さが

心に沁みて目が潤んだ

昨晩見た夢は総天然色でカラフルだった

自然の恵みのなかで僕は寝転んでいた

夕暮れに促されるように

僕はゆっくりと立ち上がり帰路についた

帰路?何処に帰るというのか

もう其処が帰り所だったはずなのに

僕は来るべき瞬間の予告編を見せられている

posted by わたなべあきお | - | -

悲しみは…

♪ 君の肩に悲しみが
   雪のように積もる夜には
    心の底から誰かを
     愛することが出来るはず
      孤独で
       君のからっぽのそのグラスを
        満たさないで

  誰もが泣いてる
   涙を人には見せずに
    誰もが愛する人の前を
     気付かずに通り過ぎてく

  君は怒りの中で
   子どもの頃を生きてきたね
    でも時には
     誰かを許すことも覚えて欲しい
      泣いてもいい
       恥じることなく
        俺も独り泣いたよ

  誰もが泣いてる
   ……………………………………
      

posted by わたなべあきお | - | -

待ってくれ

静寂が部屋を包む

優しさ色の空気が静かな眠りを誘う

窓の外は雪だろうか?

車の音も人の話し声も聴こえない

昨晩見た夢の登場人物は

この年明けに訃報を聞いた人だった

働く現場の凛々しい姿だった

そちらでも働いているのかい?と

問いかけたくなるような勇姿だった

彼は何を伝えたかったのだろう?

僕を励ましにきたのだろうか?

懐かしさと共に何故か涙が滲んだ

僕は生きている

今もこうして活きている

それが僕の返し言葉

そちらに行くのは

もう少し待ってくれ

posted by わたなべあきお | - | -

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