あれだけお父さんを憎んだということは
それだけ、あなたはお父さんが好きだったのでしょう
あれだけお父さんに反発したということは
それだけ、あなたはお父さんに認めて欲しかったのでしょう
授業の合間に教室を抜け出して、グランドを真っ二つに歩いて
校門を出て行くあなたを、僕は教室の窓辺で羨ましく見つめていた
何が原因だったのかを知ったのは
ずいぶんと時を経てからのことでした
僕の異変にも、あなたは感付いていたはずです
同類でしたからね
二人にしか分かりあえない異変の代物
反比例 捻れの位置
授業の文字列が抽象用語に性格を変える
環境は恐ろしく人間の心に入り込み蝕む
あなたも一緒のはずだ
ひとりで二人の自分を生きている

時は人を変える。
その昔抱いていた彼(彼女)のイメージが、真逆になっていることがある。
それは、どっちが正しいとか間違っているとかの問題ではなくて、
そうなった必然性を認めるしかない。
価値観の押し付けは問題が残る。
人を変える要素としては、環境や取り巻きや経験やら……色々考えられるが、
要は、その人個人の価値観の問題だと思う。
判断基準と言ってもいい。
この誤差は、互いの関係性の崩壊に繋がりかねない。
思想性の捻れは修復し難い。交わる点が無いから……。
いわゆる(捻れの位置関係)ということになる。
結局、人は感性の共有と交わりを希求して彷徨い歩き続ける。