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posted by わたなべあきお | - | -

波動

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突然途絶えた音信

それを確かめる術もなく

ただ悄然と立ちすくむ

一個人を翻弄する家庭内の黒い渦

夫婦であれ……親子であれ……

どの立場であれ

投げ出さないあなたのことだから……

僕としては

波動を信じて 心を送り続けるしか術がない

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堪忍

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流離い

もうひとりの自分が叫ぶのです

「僕は旅に出ます」

そして、念を押すように付け加えるのです

「もう、此処へは帰っては来ません」

その真向かいの自分が応えるのです

「そうしなさい 僕もそうしたかったのです」

ふたりの自分の意見が一致したわけですから

当然の結果か生まれたはずでした

しかし……

彼は動きませんでした

心の浮遊のみに止めたのです

これを最高、最善の選択と言わずして、何と言うのてしょう

彼の心の中の小宇宙は

何ものにも比較、対峙できないのでした

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天然

少女のような【あどけなさ】を魅せる あなた

意識的なソレを見抜く目は

だれよりも持ち合わせているつもり

【天然】

これは本当の天然にしか出せない 【色香】

実年齢的に老人の入り口でも

あえて僕は褒め言葉として送りたい

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反射

書くということは、やっぱり

何か病か、絶望のようなものに

犯されているときの反射なのではあるまいか。


      【開高 健】



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転倒

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大方の作家は病的である。いや、……的ではなくそのものであるにちがいない。

彼らに言わせれば、世の中が病的なのだろう。

その世の中という怪物に挑み、苦しみ、混乱し、放り投げる。

言い方を変えれば、純とも言える、一途とも……

そして彼らは絶望し、病み、自死へと突き進む。

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作法

イメージは火花のようであり、とつぜんの風でひらく窓のようであり、
じわじわとにじみひろがるインクのようでもある。その群れを私は
流れるものは流れさせ、はびこるものははびこらせる。消えるか。のこるか。
いつか再生するか。苛酷な生の流れの少しはなれたところに体をおいてその
動静に眺め入る時間が貴重である。たいへん好きだ。

 これらの群れは、いつも何か説明しにくい力である。たとえそれが、
たそがれの町角にのこる口笛の一節でも、新聞の三面記事の六行でも、
一帝国の興亡でも、私をとらえてはなさない力であることに変わりはない。
だから私はライオンの真似をすればライオンの爪や牙からのがれられると
思いこんでいた原始人に似ているのではないか。身ぶりをして憑きを
おとそうとして小説を書くのである。

           【開高 健】


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山.川

人 山を見る

我 川を見る


偏屈ではなく 頑固でもなく 意地っ張りでもなく

己の信じる道を行く


その先で交われば

それはそれで良し


交わることなく

捻れの位置ならば

それはそれで また良し

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五千起去

現代の息子や娘たちに、言葉としては言い伝えることが出来たとしても、

その中身を、心に響かせ、魂に染める……となると

それは至難の業である。

なぜなら……自分自身がその世代においてどうであったか?を振り返ってみれば

自ずと答えは分かろうというものだ。

まさしく、百人に伝えて一人に伝われば良し……と言える。

まったくの比較対象外の話ではあるが、

釈迦の時代の「五千起去」が、その真実味を表している。

人間は概して、己に都合よく聞くものである。

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