小説を読んで・・・ 映画を観て・・・ 自分を見つめ直す 作中の人物が 僕と同化して 涙と悲しい微笑みが 僕の心の膿を 洗い流してくれる
人間的な強さは 時に「ずるさ」や「横柄」ととられがちなのだが それを気にしているようでは 真の自己の確立はないわけで・・・ だれが何と言おうと これだけはゆずれない〜とする生き方が それらしい結果をもたらすのだと 僕は信じたいのです
僕の心の網目は 結構粗いつもりなんだが どうやらそうでもないらしく どんどん網から落ちて行って 残った人は ほんの数人になってしまった もちろん 網を揺するのは 自動的であったり 他動的であったりするんだが どちらにしたところで 残るべき人が残ることに変わりはない
どんなに素晴らしい話を聞いても 耳を聞き役にして、心に刻まず どんなに美しい場面を見ても ただ見ているだけで、心に染めず それはあたかも・・・ 百科事典を書棚に並べて 知識を得たると錯覚しているようなものだ
悲しみの壁に向かって 僕が投げたボールは 跳ね返ってくるどころか 突き抜けてしまって はるか奥深い闇の中へ 吸い込まれて行ってしまった それが何を意味するのか 僕は理解できずに立ち竦んでしまった やがて僕はあのボールが 落ちて行ったのではなくて 飛び続けているという確信に至った そして・・・ その行き先がどこであるのかも 薄ぼんやりと見当がついていた
「死」の徹見即「生」の全充実。「死」の絶壁にボールを投げつけ、 そのはねかえる力を根源的エネルギーとし、日々を真剣に生き抜くべし。 森 信三
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