己が心に鞭を打つ
しっかりしろよと 鞭を打つ
馬の尻でもあるまいが
その痛みは
やがて
心の襞に 浸み込んでゆく
老体に
徒歩の刑は堪える
しかし
歩まねば
あそこへは
たどり着けない
だから ひたすらに
歩を進める
額の汗が 背中の汗が
心の汗と思えるか
10年くらいを単位としても、50年100年を単位としても、
歴史は繰り返す。性懲りもなく繰り返す。
登場人物の違いはあれ、場面設定の違いはあれ、まさに歴史は繰り返す。
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蟻の行進を見る。せっせ、せっせと隊列を組んで、休むことなく
地面を崖を歩き回り登り詰めてゆく。
何かを教えてくれている。何を教えてくれているのか。
その意味消化に躊躇する自分がいる。
怠け者は貴様ではないか。
考えども動かず・・・怠け者の典型ではないか。
その声にやや残虐的な行為に出る。
隊列に唾を落とす。
一瞬の混乱の後、瞬く間に隊列は組み直される。
彼らは僕に何を教えているのか。
何を諭しているのか。
イソップの寓話の実写版を見せつけられたような気持になった。