カラオケの前奏が始まったとき、僕はあなたの携帯番号にONして、
胸のポケットに入れた。そして歌い始めたその歌は、
あなたへの想いそのものだった。
何がそうさせたのか・・・
臆病者の僕にしては、大胆な行動だった。
いや、想いを歌に託したのは、やはり僕は臆病だったのかもしれない。
戦友・・・相棒・・・知己・・・
軽く浮かれたステージを超えた強烈な心の繋がりが、そうさせた。
眼には見えなくても
強く太いラインは厳然と目の前にある。
超える・・・超えない・・・その葛藤の中で
燃え尽きて・・・昇華して・・・
その結晶は純化する。
君は、今・・・何処にいて何を思っていますか?
僕は、今・・・亡霊のような想い出の中で
吸う息を貰い、明日のいのちを確認する。
そんな場面をいくつ数えた?