二月に百歳で亡くなった父が、以前送ってくれた物のなかに、僕が小学校五年生の時の日記帳があった。教師だった父らしく、それぞれにコメントが付されている。
三月二十八日 土曜 天気 晴 起床 七時0分 就床 八時二十分
あおあおとしたかいせいの空に
一きのジェットキが 白い線で
空を二つにわった
ツツート、ジェットキが
とんでいってしまった
空には、白いせん一本
ほかにはなにもない
こんな詩ばかりでなく その日にあったこと、思ったこと
したこともかくとよい。
表紙裏には
「日記はよいことだ 続けることがむつかしい」