<< 2014/07 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

背景の記憶(155)

六年生の夏休み

これはなかなかの大役でした。放送部だったからかな?26.7.22-3.jpg26.7.212-2.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

背景の記憶(154)

二月に百歳で亡くなった父が、以前送ってくれた物のなかに、僕が小学校五年生の時の日記帳があった。教師だった父らしく、それぞれにコメントが付されている。

三月二十八日 土曜 天気 晴 起床 七時0分 就床 八時二十分

あおあおとしたかいせいの空に  

一きのジェットキが 白い線で

空を二つにわった

ツツート、ジェットキが

とんでいってしまった

空には、白いせん一本

ほかにはなにもない


こんな詩ばかりでなく その日にあったこと、思ったこと

したこともかくとよい。26.7.22-1.jpg

表紙裏には

「日記はよいことだ 続けることがむつかしい」

posted by わたなべあきお | - | -

ミミズ

強い日差しに焼けた

アスファルト道路の真ん中あたりで

ミミズが動かなくなっている

土や葉陰を求めた行動だったのか

僕の目には

無謀とも思える結末だ


ショートカットで行けばよかったのに

夕立を待てばよかったのに

それらは人間的発想なのだろう

無意識なのか本能なのか

そんなくだらない連想の間にも

彼はどんどん干からびて行く


人間様も大して変わらねぇなぁ

文明という名の衣を纏った原始人

生き死に、淘汰、輪廻、

巡る言葉たちのなかで

洗濯機の回る音が

僕を現実に引き戻す

posted by わたなべあきお | - | -

▲page top