2014/05/10 (土)
07:48 |
なべちゃんエッセー
♪あなたを乗せた船が 小さくなってゆく・・・
夢の中でこのフレーズを口ずさむ僕がいた。
波止場の別れは殊更寂しさが増幅する。
距離と時間がスローモーションのようで、つい下を向いてしまう。
映画のようにじっと見つめることのできない僕だった。
ここで「蛍の光」でも流れたら、僕は泣き出していたかもしれない。
細かな表情も分からなくなってから、大きく手を振る君だった。
僕は見送りの人たちの一番後ろに移動して、両手を大きく振った。
湾の外へ小さくなってゆく船は、永遠の別れを予感させた。
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わたなべあきお | - | -