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僕の心の網目は 結構粗いつもりなんだが

どうやらそうでもないらしく

どんどん網から落ちて行って

残った人は ほんの数人になってしまった

もちろん 網を揺するのは

自動的であったり 他動的であったりするんだが

どちらにしたところで

残るべき人が残ることに変わりはない27.5.2-2.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

錯覚

どんなに素晴らしい話を聞いても

耳を聞き役にして、心に刻まず

どんなに美しい場面を見ても

ただ見ているだけで、心に染めず

それはあたかも・・・

百科事典を書棚に並べて

知識を得たると錯覚しているようなものだ

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posted by わたなべあきお | - | -

飛行

悲しみの壁に向かって

僕が投げたボールは

跳ね返ってくるどころか

突き抜けてしまって

はるか奥深い闇の中へ

吸い込まれて行ってしまった

それが何を意味するのか

僕は理解できずに立ち竦んでしまった

やがて僕はあのボールが

落ちて行ったのではなくて

飛び続けているという確信に至った

そして・・・

その行き先がどこであるのかも

薄ぼんやりと見当がついていた27.5.1-4.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

思い遣り

自分が辛い立場なのに

僕本意で送ったメールに

「頑張って!」と返してくれたひと

申し訳なかった・・・

恥ずかしかった・・・

まずは、ひとへの思い遣り

忘れてしまっていた基本中の基本


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posted by わたなべあきお | - | -

投影

雨の狭い坂道で

踏みつぶされたカタツムリがいた

あと50センチほどで

土や草のあるところだったのに

僕は自分を彼に投影していた

目的地へ届けてやろうか・・・

と一瞬思ったが

なぜか僕は通り過ぎてしまった

その行為さえも

僕は裏返しの投影と見ていたのかもしれない


あらゆるみんなが無関心だ

踏みつけた人だって

何の罪悪感もなく去って行ったにちがいない

落ち葉か果実か犬の糞のように

僕は人間の心の残虐性を思った

無意識の中の悪魔


あの坂道は人通りもほとんどなく

静かな安全地帯であったはずなのに

またしても僕は

わが身を重ねていた27.4.20-1.jpg

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正直

正直が一番です

何よりも正直であるべきです

最初の軽いつもりの嘘も

次から次へと重ねなくては収まらなくなってしまいます

装った(お涙ちょうだい)も惨めです

だからと言って、居直りもまた惨めです

だから、やはり最初から最後まで

そう最期まで

正直者で貫くべきです

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SORRY

あちらを向いても ゴメンナサイ

こちらを向いても ゴメンナサイ

どっちを向いても ゴメンナサイ

全方位 ゴメンナサイ ゴメンナサイ



ああ・・・正直言って

疲れたよ

でも それは 自分にしか言えないんだよな



ネジを巻く

フィードバック方式で 少しでも進む 上る

誰も 引っ張らない

誰も 押さない



唇 噛みしめ

頬を しばいて

眼を 剥いて

汗も 拭かず

血を 流して

僕は・・・

僕は・・・進む



倒れるまで




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次元

すべてを 天にお任せするのと

しっかりと 自己を保つのと

このバランスが 難しいのです

おそらくは・・・

次元の問題だと思うのです

後者は 現実的に必須であり

前者は 究極の結論だと思うのです


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青空

同類項を見つけて 安心していないか

破竹の勢いに触れて 気落ちしていないか

他人は他人 俺は俺

越えて行け 其処を

逃げるな この壁を

目線を上げよう

青空を見よう27.3.26-1.jpg

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どんでん返し

言い訳は嫌いだけれど

言葉と態度で示さなければならないのが

世の中の掟というものだ

言葉を多く用いれば、まさに言い訳がましくなり

言葉が足りなければ、何様のつもりだと貶される

ああ、生きにくい、住みにくい

どんでん返しを夢見る自分が

情けなくもあり

頼もしくもあり27.3.19-3.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

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