僕は蟻になりたい 僕は花になりたい 僕は雲になりたい いっそ石になりたい・・・ それって 蟻さんたちや 花々や雲や石に対して 失礼だよな 勝手すぎるよ 現実から逃げている 問題を直視していない いろんな言い訳ばかり考えている 右足を斜め後ろに三歩下げて 両手を前へ突き出して 顎をぐっと引いて 奥歯をしっかり噛みしめて さぁ〜来い!と 心の中で叫んでみよう
いつになったら、這い上がれるだろうか 若いころのこの疑問は たとえかすかでも、光を見ていた 今のこの疑問は あまりにも時が限られていて 絶望に等しい 若いころの無様は 捉えようによっては、かっこよくさえある 年老いた無様は どうしようもなく哀れだ 転がり続けたあの頃は 尖った自分が、時に愛おしかった いま同じように転がり続けたなら 奈落の底へと一直線に落ちて行く 唯一の救いは その落下の速度を 胸に刻み込むことだけだろう 時速百キロを あたかもスローモーションのように
さりげなく〜が僕のモットーだけれど そこにはいくらかの負荷が働くんだよね かっこつけるわけでもなく 強がるわけでもなく 自分の内奥では激しく闘っていても 顔や目はサラッとしていたいんだ できれば・・・ 軽く微笑んでいたい 征服感や達成感を 自分だけの宝としてしまっておきたいんだ
「波乱万丈」だの「苦労の連続」だの 自分が言うな 自分がそこにいないとき 自分の耳に聞こえない場所で ひと様が言うことだ そして・・・ 誰かが「・・・だってね?」って言ったら 黙って笑うだけさ それでいい・・・それでいいのさ
ちゃん付で呼ばれるのは どうなんだろうな 親近感? 警戒心なし? 同性ならわかるけど 異性からだとね ちと考えちゃう 子どもほど離れてはいないし 同世代でもない 微妙な年齢差 でも・・・ 会話に居心地がいいのはどうしてだろう
まったく目立たないところに 善人はいらっしゃる すぐそばに 正義感の強い方はいらっしゃる ふとした縁で 巡り会い 触れ合う 僕はあなたにとって そんな存在でしょうか 恥ずかしくなります
いつも通る道端の花々も 時間帯によって、その表情を変える 眠り・・・咲き・・・しぼみ・・・ 時に、励まされ 時に、慰められ 時に、おまえもそうか〜と愛しくなる 目に映るものすべてがそうかも知れないな 空の雲であり 木陰の風であり 夜空の星たちであり
悲しい時ほど、笑っちゃえ 辛い時ほど、叫んじゃえ 寂しい時ほど、歌っちゃえ 自己診断は禁物だけど これぐらいの処方箋は、自分で出せるさ 何でもかんでも診察待ちでは その前に壊れちゃうからね もう一人の自分を信じよう もう一人の自分に任せよう
勝ち気な人に惹かれる 負けん気の持ち主に憧れる 自分の裏返しなのか 小さいころからずっとそうだった 必然的にと言っていいかどうか分からないけど そういう女性が僕のそばにいてくれた 小さいころからずっとそうだった 彼女たちの真逆ともとれる 聖母のような優しさが 僕を安心させ包み込んだ そんな真理を知ったとき 僕は、強く生きなくては!と誓った
人間的な強さは 時に「ずるさ」や「横柄」ととられがちなのだが それを気にしているようでは 真の自己の確立はないわけで・・・ だれが何と言おうと これだけはゆずれない〜とする生き方が それらしい結果をもたらすのだと 僕は信じたいのです
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