やあ、あきお君、久しく便りをしていないけど・・・元気かい?
君のモットーだった「太く、短く生きる人生」はどう?まあこの年まで生きているわけだから、長い人生の部類だよね。要は、太くて長かったかどうかってことだよね。
えっ?借金を返済したって?・・・ん、そうじゃない・・・多重債務が一本化されたってことか。まあ、それは一歩前進だな。長かった二重の住宅ローンも終わったわけだから、新たな借家住まいが始まったと思えば、ちょっとは気が楽だろう。
それにしても、「負け残り」とはよく言ったものだな。大相撲じゃあるまいが、確かに君は負け残っている。ものは捉え方だよ。同世代や先輩たちには、悠々自適を地で行く人たちが多いからね。それを羨ましがっていてはダメだよ。「生涯現役」・・・これだよこれ。活力の源だね。
又してもだが・・・それにしても、君は健康だよね。て言うか、君は病院へ行かないよね。もちろん「薬毒論」を信奉?してるのは知っているさ。レーチェル・カーソン女史だったっけ。もう半世紀以上前の本だったよね。あれは衝撃的だったね。あそこからだったよね、人間の<自然治癒能力>や<免疫力>を考え始めたのは。事実、病院へ行ったのは、歯医者と急性のA型肝炎に罹った時ぐらいだものね。しかも強制的入院を拒否して、三カ月の自宅療養で治しちゃった。(点滴は受けたけど)あのまま入院してたら、たぶん薬漬けで今日は無かったかもね。ある意味、君は信念の人だよ。<健康こそ、最大の金儲け!>
ものは考え様・・・って言うけれど、君はどこでどう習ったのか知らないけれど、一種のひねくれ者だよね。「1対99」の信奉者だね。頑固なのか、捻くれ者なのか・・・表面上、同調してるように見えて、内実はがんとしたものを持っている。そんな奴だよ君は。それがイイとか悪いとかじゃなくて、それが君の生き方だからね。当然ながら、裏切りもあり、挙句の果ての縁切りもあっただろうよ。それは大なり小なり誰にでもあることだけど、心の奥底で両手を合わせている君のことは分かっているさ。それさえも無くしちゃあ、人間お終いだからね。
・・・で、これからどうするの?現役続行、そりゃあそうだよね。人間、死ぬまで生きなきゃいけない。要は、如何に生きるか?だよね。君のことだ、投げ出したり、逃げたりはゼッタイしないはずだ。それでこそ君だ!陰ながら応援しているよ。フレー!フレー!アキオ!

歌詞とは言え、ここまで似たシチュエーションには驚かされた。
22才の別れ・・・
♪あなたにさようならって言えるのは 今日だけ
明日になって またあなたの暖かい手に触れたらきっと
言えなくなってしまう そんな気がして
遥か遠くの(当時はそう感じる距離だった)博多から汽車で京都に向かい
貴女は琵琶湖畔の宿での再会を知らせてきた。
♪私には鏡に映ったあなたの姿を見つけられずに
私の目の前にあった 幸せにすがりついてしまった
いや、正確に言えば・・・親から勧められた縁談にのる前に
あなたは僕の本心を確認に来たのだった。そしてもちろん
僕のYESの言葉を聞くために。
♪今はただ5年の月日が 永すぎた春と言えるだけです
あなたの知らないところへ 嫁いで行く私にとって
そして最後にまったく同じ言葉を残してあなたは去って行ってしまった
♪ひとつだけこんな私の わがまま聞いてくれるなら
あなたは あなたのままで 変わらずにいて下さい
そのままで
